
こどもがこれから成長する中でいくつも体験する「小さな社会」。
その最初の一つが幼稚園や保育園ですね。
こどもの成長の新しい一歩として喜ばしくもあり楽しみでもある一方で、お友達と仲良くできるか、”幼稚園”という社会に馴染めるか不安もあります。
そういったこどもの心配もありつつ、気になるのはやはり金銭面ではないでしょうか?
『幼稚園3年間でいくらかかるの?』
『幼稚園にかかる費用にはどんなものがあるかしら?』
『私立の幼稚園に通わせたいけれど、月々が高そう』
『幼稚園の他に習い事をさせてあげられる余裕はある?』
こういった疑問の声が次々聞こえてきそうです。
今回はそういった疑問に関し、幼稚園時期の費用とその内訳について解説します。
事前に幼稚園3年間の大まかな総額や、準備する資金の目安がわかれば余裕をもって資金の準備ができますし、月々の生活費の水準を設定しやすくなりますね。
月々のお金の目安がわかれば、漠然としてる未来にも少し明るい兆しが見えそうではないでしょうか?
ぜひこの記事を参考に、大切なお子様の”これから”を設計してみてください。
幼稚園3年間の総額はいくらかかるの?
ご存知の通り、幼稚園には公立・私立の2通りがあります。
幼稚園はこどもにとって初めての社会進出とともに、家族にとって最初の進路分岐点とも言えますね。

私立幼稚園と聞くと、公立幼稚園よりも金額がずっと高いイメージを持ってしまいますが、実際にそれぞれいくらぐらいかかるのでしょうか?
文部科学省の平成28年度「子供学習調査」によると、各幼稚園の1年間の費用は、
- 公立幼稚園:23万3,947円
- 私立幼稚園:48万2,392円
となっています。
参考⇒平成28年度子供の学習費調査の公表について(報道発表資料)
一見どちらも『結構かかるな』と思われるかもしれません。
しかしこれを月額に表してみると…
- 公立幼稚園:1万9,495円
- 私立幼稚園:4万199円
なんと公立幼稚園は2万円行かないんです!
しかも3歳から小学校修了前までは、月に1万円の児童手当金を国からもらうことができます(要申請)。
ということは、私立幼稚園も3万円で行けるように!
そう考えてみると、無理だと諦めていた私立の幼稚園だって思っていたよりも手が届きそうな気がしませんか?
幼稚園にかかる費用の内訳って?
上記に挙げた幼稚園の金額、実は2通りの費用に分けられています。
それは、
- 学校教育費
- 学校外活動費
というもの。
それぞれどういった役割で分けられているかを説明します。
学校教育費
名前の通り、幼稚園内で必要になった支出金のことです。
具体的に挙げてみると、
授業料、給食費、通学費、図書費があります。
さらに学校教育費には下記のようなものも。
遠足費、制服代、通学用品費、学用品・実験実習材料費、寄附金
つまりママたちが夜なべして作った幼稚園バックや文房具なども全部”学校教育費”。
このはすでに上記に挙げた年間費用の中に含まれているのです。
学校外活動費
冒頭で、幼稚園の時期に年間にかかる費用を述べましたが、その費用を見て、
『塾や習い事はさせてあげられないかも』
『うちでは毎月のお出かけはちょっと無理かも』
と不安になったりしていませんか?
しかし安心してください。
実は、習い事にや外出先によって年間費用にすでに含まれている場合があるのです!
どういうことかというと、年間費用には学校教育の他にもう一つ、学校外活動費というものがあります。
学校外活動費とは、幼稚園以外で学習をするための費用や、心身の発達を目的とした活動に必要とした経費のことをいいます。
例えば塾や習い事は、子供が知識や技術を得るために通わせるものですね。
つまりそれらの月謝や教材費は学校外活動費になります。
また、そういった学習を家庭内でするための学習机やパソコン等の購入費も、学校外活動費内。
さらに水族館や動物園、図書館といった場所への外出さえも、子供の学習に適したものとされ学校外活動費の一つに含まれるんです。
ハイキングやキャンプといった野外活動費も同様です。
こうしてみると学校外活動費はかなり幅広い範囲をさすことがわかりますね。
そして、こういったことがすでに年間費用内に取り込まれているのであれば、個人差はあるものの月2~3万円で幼稚園も通える上に、十分にプラスαな経験をさせてあげられることになります。
さらに言えば、学校外活動費は家庭によって調整しやすい部分でもあります。
習い事の数や月謝、外出にかかる費用を工夫すれば、上記に挙げた年間平均費用より少なくできるでしょう。
学習費以外に必要な出費
これまで幼稚園(学習)でかかる費用を解説しましたが、こどもにはそれ以外にも様々な経費が必要になります。
例えば食費。
政府のある調査によると、幼稚園児の食費には年間約22万円がかかるそうです。(おやつ含む)
月々2万円くらいですね。
また、1年で数回は旅行・レジャーを楽しむかもしれません。
やや学校外活動費と分けにくいところではありますが、ディズニーランドのようなテーマパークへのお出かけや、海外旅行は別途経費といえるでしょう。
さらに、3~5歳のうちは七五三がありますし、毎年誕生日・クリスマスといったお祝い行事もあります。
そういったときのプレゼント代もありますし、七五三はまとまったお金が必要になります。
あるいは怪我や病気をして治療費がかかることも。
このように、実は目に見えていない部分で出費をすることもありますので、少し余裕をもっておきましょう。
まとめ
こどもを育てるのには、お金が必要です。
しかし幼稚園時期は、生活が苦しくなるほどの負担ではないということがわかりました。
今回の記事で、パパ・ママの不安は少し和らいでいただくことはできたでしょうか。
子供の成長を見届けていけることには楽しいことや嬉しいことで溢れています。
あまりナーバスになりすぎず、自分たちなりのペースと工夫でお子さんを大切にしていってくださいね。

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