見た目はこども、費用は大人!公立・私立に通う小学生が6年間にかかる子育て費用と内訳

2018年の夏。

この夏は異例の猛暑で、40℃に迫る日も続きましたね。

7月からこの激暑は続いていたので、文部科学省からは熱中症のリスクを考え、夏休みの延長や臨時休業を検討する通知を出しました。

ところがこれに戸惑ったのはパパ・ママたち。

夏休み延長に関して街頭インタビューに応えたパパ・ママたちは、揃いもそろってぐったりした様子。

可愛い子供と長く一緒に居られて、さぞかし喜ぶだろうと思っていた筆者は、その反応にちょっと意外だなぁと感じていました。

しかし夏休み延長反対派の理由を聞いて納得。

その理由は、

『お昼の分までご飯の用意をしなくちゃならない』

『毎日家にいたら暇なので、お出かけする機会が増える=出費が増える』

といったことでした。

小学生ともなればご飯は大人顔負けにしっかり食べます。

幼稚園児と違って、どこかへ出かければ小学生料金がかかります。

そうなんです。

小学生って、結構お金がかかるんです…!

そのうえ習い事や学習塾に通ったり、クラブチームに所属していたらますます費用が必要になりますね。

この記事ではこれから小学校に上がるお子様を持つパパ・ママがしっかりイメージしてもらえるように、小学校6年間にかかる費用について解説していきます。

ちょっと怖がらせるような言い方になってしまいましたが、前もって必要経費として備えておけば、実際にお子様が小学校に上がった時に慌てる心配がありません。

『小学校でいくらかかるの?』

と疑問に思った今が未来を考える絶好のチャンスと思って、支出金について目を向けてみましょう!

学習費は2つに分けられる

あなたは小学校に毎日かかる学習費用にどのようなものがあるかご存知ですか?

実は、小学校6年間の総学習費には主に以下の2つに分けられます。

  • 学校教育費
  • 学校外教育費

それではこれらにどういったものが含まれるのかを詳しくみていきましょう。

学校教育費

学校教育費とはそのままの意味で、小学校でかかる教育費のことを言います。

例えば、私立小学校の授業料(公立小学校は0円)や交通費、遠足費がこれにあたります。

また、小学生はランドセルや上履きを使用しますね。

私立小学校では制服も必要になるでしょう。

これらも学校教育費の一つ。

さらにPTA会費、入学金等の学校納付金といったものも学校教育費に含まれます。

そして学校教育費の中で忘れてならないのが教科外活動費。

臨海・林間学校や運動会に必要な費用のことをいい、なんとクラブ活動費もこの中に入っています。

学校教育費と一言でいっても、これだけ多くの項目が含まれているのですね。

学校外活動費

学校教育費に対し、学校以外で学習につながる活動をした時に支出した経費のことをいいます。

こちらも学校教育費と同様に幅が広く、学習塾代や家庭教師、ピアノ、スイミングといった習い事の月謝もこれに値します。

学校外活動費はそれだけではありません。

小学生では水族館や動物園などに行く機会がありますね。

夏休みなどの長い休みではキャンプやハイキングをすることもあるでしょう。

あるいは町のごみ拾いなど、地域活動に参加するかするかもしれません。

そういったこどもの学習につながりそうな外出や活動も、学校外活動費に含みます。

公立小学校・私立小学校の学習費はいくら?

公立小学校と私立小学校では、私立小学校の方が公立小学校よりも多く費用がかかることはご存知だと思います。

それではこの二つの小学校にどれだけの差があるかは分かりますか?

上記に記した学校教育費と学校外活動費の項目において、どれだけの費用が必要かを各小学校に分けて解説します。

公立小学校

公立小学校
1年間 学校教育費 6万円
学校外活動費 22万円
学校給食費 4万円
合計 32万円
6年間合計 192万円
毎月の費用 2万6700円

上記は平成28年度の文部科学省が公表している調査結果を参考にした数値です。

在学期間中の金額だけ見ると驚かれるかもしれませんが、月々にしてみるとなんと3万円未満。

意外とかからないんですね。

それでは学校教育費と学校外活動費にはどんな内訳が隠れているかをみてみましょう。

学校教育費

先に触れましたが、公立小学校では授業料はかかりません。

それではこの6万円は何にかかっているかというと、全体の60%を図書・学用品、実習材料費と、通学関係費が占めています。

まず、1年生ではランドセルを購入し、文房具など授業で必要なものを揃えますね。

マーケティングデータでは、小学校入学時に必要な文房具を一式そろえると、1万4,000円は必要になるそうです。

ランドセルは最近各メーカー様々なランナップを売り出しており、価格もリーズナブルなものから高級なものまで幅広く用意されていますが、5万円前後が相場。

こういったことを考えると、小学校1年目は軽く6万円を超える費用がかかります。

また、次年度からは年間の文房具用品や家庭科実習等で必要なものも用意しますし、体育用品は、年々体の成長が著しい小学生にとって買い替え頻度が多いことが考えられます。

そうした授業で使うものの準備経費を合わせ、平均すると年間6万円近くの支出となります。

しかし月々で考えれば月5,000程度。

1年目だけまとまった費用を用意すれば、あとは少しずつ必要な時に出費する程度で収まるはずです。

ひょっとしたら負担のない月もあるかもしれませんね。

学校外活動費

学校外活動費にも多くの項目がありますが、主に、”補修学習費”と”その他の学校外活動費”という2大柱で構成されています。

・補修学習費

予習・復習・補修などの学校教育に関係する学習をするために支出した経費です。

補修学習費に含まれる項目例

学習塾費 授業料(月謝)、入会金、講習会費、教材費、模擬テスト代、交通費 など
家庭教師費 月謝、謝礼、教材費など
家庭内学習費 通信教育費、参考書、問題集など
物品費 勉強机、本棚、パソコンといった、学習に使うために購入したもの
その他 学習のための図書館の利用費、公開模擬テスト代費 など

・その他の学校外活動費

こどもの知識や技能を身に着けたり、感性を養うために費やした経費のことです。

習い事の月謝や、体験・地域活動、スポーツイベントへの参加費用、動物園や水族館等の入館料、映画鑑賞料なども”その他の学校外活動費”に含まれます。

それらをもとに、改めて公立小学校の年間費用の表を見てみましょう。

公立小学校の学校外活動費は22万円となっていますね。

実はこの金額は、6学年をすべて合わせて平均をとったもの。

学年が上がる毎に平均額は高くなっていき、1年生の平均とと6年生の平均を比べると約5万円の差があります。

そういった中で学校外活動費の内訳の比率も変化していきます。

下のグラフを見てください。

1年生の時には”その他の学校活動費”の半分くらいしかなかった”補修学習費”の割合が小学校高学年になるとぐんと伸び、小学6年生ではついに”その他の学校活動費”を追い抜いています。

この背景には、中学受験への準備があると予測されます。

政府のデータによると、補修学習費の多くが学習塾費であり、分かりやすい授業やマンツーマン指導といった安心のサービス体制からその需要は年々伸びているようです。

しかし学習塾費は費用がかかるのも事実。

1年生で2万5000円くらいだった費用も、6年生になると平均9万円と跳ね上がることになります。

一見大きな数字に不安を覚えそうですが、月計算をすると7,500円くらいですので、手の届かない金額ではなさそうですね。

ただし1学年あがるごとにかかる金額が増えてくることを予測して、比較的金額のかからない低学年のうちから将来に向けて少しずつ貯蓄をしておきましょう。

また、学習塾費に次いで支出の多い補修学習費は、家庭内学習費です。

最近「うんこ漢字ドリル」といったユニークなドリルが人気を呼び社会現象になりました。

こうした「楽しく学習をする」といった試みがどんどん増え、家庭学習のニーズも増えている模様。

塾もいいですが、家の中で子供が楽しく学習している姿を近くで見れる機会が増えるのは、親としては喜ばしいことではないでしょうか。

一方”その他の学校外活動費”は、若干の増減はあるものの、どの学年も10万円以上をキープ。

実はこの費用のこの大半は、スポーツ・レクリエーション活動費に集中しているようです。

その背景には、日本人アスリートの目覚ましい活躍ぶりがあるでしょう。

最近オリンピックや各世界大会において、沢山の日本人スポーツ選手が活躍されていますね。

そんなトップアスリートに憧れ、スポーツを始めるこどもたちも多いでしょう。

また、2020年には東京でオリンピックが開催される予定です。

そういった追い風も受けて、こども向けのスポーツ教室は安定のニーズを保っているようです。

上記の表は”その他の学校外活動費”の割合を学年ごとに表したものです。

このグラフをとっても、公立小学校の生徒は6学年すべてにおいて、スポーツ・レクリエーション活動に注力しているということがわかります。

ちなみに、ある人気の習い事調査では、全部の習い事の中で水泳がダントツの一位だそう。

次いでピアノ、英語と続き、特に英語は需要が伸びてきている傾向にあるようです。

こうした習い事の月謝平均は小学生で1万8000円で、他の年齢の平均額と比べても高い結果となっています。

さらにこういった”その他の学校外活動費”には、外出での学習も含まれていると述べましたね。

例えば家族でキャンプをしたり、博物館や科学館で体験学習をしたり。

こどもたちに色々な経験をさせてあげられることは大いに素晴らしいですが、こういった外出が多くなるほど、当然平均22万円の学校外活動費は平均より上回っていきます。

学校教育費と合わせてみても月々3万円いかないくらいですので、平均値であればとても大きな負担とはならないかもしれませんが、学校外活動費によって大きく変動します。

プラスに考えれば、一番費用のかかるものはすでに学校教育費に含まれていますので、学校外活動費の調整次第では上の表に挙げた月々の費用を抑えることもできるでしょう。

私立小学校

公立小学校の内訳に続き、私立小学校についても解説していきます。

私立小学校
1年間 学校教育費 87万円
学校外活動費 61万円
学校給食費 5万円
合計 153万円
6年間合計 918万円
毎月の費用 12万7500円

毎月の費用が2桁の大台に乗っています。

数万円で済んでいた公立小学校の費用とは大違いですね。

特に学校教育費が桁違いの金額になっています。

これらの金額にはそれぞれどういった内容が含まれているのでしょうか?

学校教育費

なんといっても私立小学校は学校教育費が格段に高い!

なぜこんなに高くなるかというと、金額の半分以上が授業料にかかっています。

授業料0円の公立小学校と比べても大きな違いですね。

次いで学校納付金の項目が全体の約3割を占めています。

この学校納付金には、入学検定料、入学金、施設設備資金などが含まれているので、納得の結果かもしれません。

それにしても入学までの段階でこれだけの費用が掛かるのは私立ならではとも言えます。

また、通学関係費においても公立小学校と比べてその割合は高くなっており、5倍近く違います。

私立小学校は指定の通学カバンや制服があるので、その費用とみて良いでしょう。

その他の学校外活動費

公立小学校での説明の際に表した表を、私立小学校でも記します。

どの学年においても”補修学習費”が”その他の学校外活動費”よりも圧倒的に多くなっています。

これは公立小学校では見なかった傾向です。

そしてその補修学習費の割合の多くが、公立小学校同様に学習塾にかけられています。

その金額も驚愕で、公立小学校に通う生徒の平均学習塾費が5万6,000円なのに対し、私立小学校生は22万1,000円。

約4倍です。

人気の私立中学校合格を目指し有名学習塾へ通うために、授業料や特別講習代として高くなってしまうと考えられます。

一方その他の学校外活動費は、高学年につれて右肩上がりに増えてきてますね。

しかしその中身を見てみると、最も多い芸術文化活動費に次いで教育・その他が費用として高い傾向に。

この教養費には、そろばんや外国語会話、そろばん、習字といった習い事の経費が含まれています。

2020年には英語が小学校で必修化になるようですね。

英会話教室の需要が伸びている背景も合わせて考えると、英会話学習を習い事としている私立小学生は多いと考えられます。

この結果から、私立小学生の習い事や外出先もやはり勉学に直接影響を受けやすいものを優先して選んでいるようです。

またこのグラフの”その他”には、博物館・動物園・水族館・図書館といった場所への入場料や交通費、小説等の図書・雑誌購入費が該当します。

こういったことから、外出による支出も高いといえるでしょう。

学習費は生活費にも影響する!?

小学校に上がった子供たちが、子育てで一番費用のかかるものって何でしょう?

正解は、”食費”です!

総務省のデータによると、小学生の年間の食費はなんと27万円もするんです。

月計算にしたら2.3万円。結構かかりますよね。

小学生ともなると食事量はしっかり一人前は食べますし、一日3食以上摂ることもあります。

ここで注目してほしいことがもう一つあります。

実は小学生の費用額ランキングの第2位は”レジャー・旅行費”。

年間でおよそ17万円の支出があります。

上記で、私立小学生の学校外活動費において、”その他の学校外活動費”の割合が大きいことから、外出による支出が高い予想をしました。

外出をすれば、自然と外食をする機会が増えるでしょう。

つまり私立小学生は外食による食費が多くかかっていると考えられます。

さらに学習塾へ通っているこどもが多いことから、お弁当費を含めると食費への負担はさらに大きくなるといえます。

よって私立小学校へ通う生徒の食費は、27万円という小学生の平均食費の数字を上回る可能性が十分にあるでしょう。

また、同じ私立小学校に通う生徒のレベルに合わせて、持ち物や習い事に必要以上のお金がかかることも。

そうすると、生活水準が想像以上に高くなってしまいますね。

これらのことから、選んだ学校は、学費のみならず生活費にも影響を与えると考えておいた方がよさそうです。

まとめ

今回の記事から、選ぶ学校、その後の進路や日頃の生活によって、全体的な教育費用が変わってくることがわかりました。

しかし、後ろ向きになることはありません。

公立小学校の学校外活動費での説明で述べたように、調整の難しい学校教育費以外のところで工夫をすれば、月数万円でレジャーを楽しみ、学習塾や習い事を通わせてあげられ、美味しいものを食べて幸せに生活することは十分可能です。

(私立小学校の場合はもう少し頑張る必要があるかもしれませんね。)

今回の記事も参考にしていただき、

こどもがどんなことに興味があり、どんな進路を志望しているのか?

教育費はいくらかかるか、普段の生活費はどれくらいにしようかなど、家族でゆっくり相談しあって、楽しい未来設計をしてくださいね。

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