私立大学の学費を攻略せよ!有名私立大学を比較して明らかにする、文理各学部の学費相場と内訳

子供1人を大学に通わせるのにはとてもお金がかかります。

特に私立の理系大学は私立文系大学よりも学費が高く、その差はなんと400万円近くなることをご存知ですか?

それでもせっかく子供がやりたいと思うことが大学で学べるならばできるだけサポートしてあげたいと思いながらも、学費の検討がつかないと不安になりますね。

こどもを安心して大学へ進学させてあげられるように準備しておくためにも、大学の学部ごとの学費の目安を知っておくことは大切です。

『子供が進学したい学部の学費はいくらだろう?』

『ずっと文系だと思っていたら理系がいい!?こどもが高校生だけど、これからの貯蓄で間に合うかしら?』

『どの私立大学でもかかる費用、全国的な平均額が知りたい』

『同じ学部では大学によって費用に差はある?』

こんな悩みをお持ちの方のために、この記事では私立大学文系学部・理系学部でかかる学費について解説します。

私立大学は全国に何校ある?

不景気や少子化といわれている近年、大学への進学率は伸び悩んでいるかと思いきや実は増加傾向にあり、2018年の大学進学率は過去最高の数字を記録しました。

特に私立大学の志願者数は12年連続で増加しており、某進学塾の見解では今後も伸びる可能性があると予測されています。

そして文部科学省発表のデータによると、日本には2018年現在、782校もの大学があります。

その中でも8割近く(603校)を占めているのが私立大学で、私立大学の所在数が一番多いのはやはり東京都。

東京都には私立大学が123校もあり、関東圏内ならず全国的に見ても圧倒的な割合です。

地方の大学数が少ないということは、地方出身者が地元の大学への進学を希望すると競争率が高まるとも言い換えられます。

ちなみに募集定員の段階から多い私立大学は国公立大学よりも大学在籍者数も多く、その数なんと国公立大学の約3倍の214万人!

全国私立大学生の70%が私立大学生で、全大学生のうち4人中3人は私立大学通学者ということになります。

私立大学文科系・理科系の学費

私立大学には583もの学部があります。

それを文部科学省では、

  • 文科系
  • 理科系
  • 医療系
  • その他

と区分しており、今回はその中で文科系と理科系の学費に絞り説明します。

ところで、冒頭から登場している”学費”にはどういった費用が含まれるかご存知ですか?

学費は学生納付金とも言い換えられ、学校に納金する経費のことをさします。

私立大学の学校納付金とされる費用は主に次の4つ。

  • 入学料
  • 授業料
  • 施設設備費
  • 実験実習費

入学金と授業料は国公立大学でもありますが、施設設備費は私立大学ならではの費用でしょう。

私立大学がいつも綺麗で設備が整っているのはこの寄附金があるためなのですね。

また、1年間の学費は基本的に前期(春頃)と後期(秋頃)で分納します。

初年度の前期だけは特殊で、大学が合格したら入学金と一緒に、前期分の授業料と施設設備費等の諸経費を支払います。

そのため滑り止めの大学へ学生納付金を支払う場合は、入学金だけでなく前期分の授業料等の費用も必要になり結構な金額になりますので注意してください。

(ただし大学へ学費の納金後に入学を辞退する場合は入学金以外は返金されます。)

それではいよいよ私立大学の文科系・理科系学部の学費についてみてみましょう。

私立大学・文科系学部の学費

あなたは、文科系と理科系の学部、今どちらが人気だと思いますか?

正解は、”文科系”です。

就職氷河期といわれた時代は専門的な技術を培える理科系は就職に有利とされ、一時理科系学部の志願者が多くなりました。

しかしここ数年は就職状況も改善してきたため、幅広い分野に就職先が開ける文科系が人気を回復し”文高理低”が継続しているようです。

そんな文科系学部にはたくさんの学部が存在しますが、メジャーどころは以下の8つ。

どれも聞き覚えのある学部ですね。

4つの括りにまとめているのは、文部科学省の学生納付金平均額が上記のように分けられているためです。

それでは、はじめに平成28年度の全国の文科系学部における学生納付金平均額をみてみましょう。

出所⇒文部科学省 平成28年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人あたり)

上記のグラフは、各学部における4年間の学生納付金とその内訳を割合であらわしたものです。

この8学部で比較すると、文学部・教育学部の学生納付金が一番高額ですね。

最低額は伸・仏教学部。

ただし各内訳項目が占める割合はどの学部も同じような傾向になり、やはり授業料が総額の半分以上を占める結果となりました。

もちろん初年度費用にも授業料は含まれていますので、授業料の負担は相当なものだということがわかります。

ところで、これはあくまで全国の平均値。

国が設置・運営しているため学費がほぼ一律な国立大学とは異なり、私立大学は大学ごとで金額を設定できますので、当然学費に差や特徴があります。

学費は決して安い金額ではありませんし、大学からどういった費用を求められるのか気になりますよね。

そして本当に平均くらいの金額でしょうか?

文科系の大学に通うことをイメージしやすいように、具体的に実際にいくつかの私立大学の学費を挙げてみましょう。

しかし上でも触れたように全国には600近い私立大学が存在します。

そこで今回は大学群名称をもとに以下の大学をピックアップして学費を比較します。

大学群名称とは、全国的にレベルの高い大学の頭文字をとって総称したものです。

これらの大学の中で、上記の8つの学部がある大学同士を比べてみましょう。

文学部(在籍期間:4年間)

文学部を設置している大学は非常に多く、上記11校でも東京理科大学以外の大学に文化部がありました。

そのため表が大きくなってしまったので二段に分けて表示しています。

〈出典〉

同じ項目の中で一番金額が高いところを赤字にしました。

上記10校のうち文学部では早稲田大学の学費が最も高額で、そのあとを青山学院大学、立命館大学が続いています。

早稲田大学の学費が高額な理由はやはり授業料でしょう。

初年度から授業料が100万円超えしているのは早稲田大学ただ1校です。

費用の内訳の割合を棒グラフにし、学費の高い順に並べかえてみると一目瞭然ですね。

また、早稲田大学では”学生読書室図書費”というユニークな費用が毎年必要なよう。

さすが文学部です。

一方、上智大学や立教大学は他の大学と比べて授業料はそれほどではない割に、総費用額は他と変わりません。

これは”その他の費用”の項目が多いため。

さらに、どの大学でも校友会費や同窓会費といったものを徴収しています。

中には明治大学や同志社大学などのように、父母会費を払う大学も。

このような大学の団体会費は任意と言うところもありますが半ば強制の方が多いようですので、こうした授業とは直接関係のない費用も最初からかかるものと認識しておきましょう。

このように、一見学費が他より安く見えても諸費用が多くかえって高額になる場合もありますので、学費を確認するときは諸費用にも注目して検討した方がよさそうです。

そして文学部においては全体的に全国平均とあまり違わない数値となりました。

また上の表から毎月の費用を見てみると、早稲田大学が10万円を超える以外は9学校すべてにおいて9万円台。

よって文学部への通学を検討している際は毎月9万円前後がかかると考えて貯蓄をしていくとよいでしょう。

教育学部(在籍期間:4年間)

文学部同様に、全国には教育学部がある大学も多いのですが、上記11校の中では5校がヒットしました。

それを比較した表が以下です。

〈出典〉

関西学院大学の学費が飛びぬけて高く、2番目に学費の高い早稲田大学と比較しても50万円も差がでます。

また、早稲田大学はトータルの学費は高いものの、初年度にかかる費用は4校の中で最低額。

大学1年目は受験費用や上京組の場合は引っ越し費用など、学費以外のところでもお金が必要です。

そうした時期に学費が抑えられるのは嬉しいですね。

そして文学部と同じく、全国平均も含めて棒グラフで表すと次の通りです。

学費順に並べ替えると、4大学全ての大学が全国平均を上回っていることがわかります。

全国平均は文学部のときと同じなので、それを上回っているということは教育学部の学費は文学部よりも高くなるともいえます。

そして毎月の費用も基本的には10万円以上。

4大学中3大学が10万円を超えているので、他の大学でもその位の金額と考えておいてよいでしょう。

神学部(在籍期間:4年間)

文学部や教育学部と違って設置している学部数が少ない神学部は、全国の私立大学でも12校ほどしかありません。

その中で上記11校とあてはまる私立大学は以下の3校です。

〈出典〉

私立大学3校ではおおよそ同じ位の学費になりましたが、全国平均の学費だけが他と比べて格段低い金額です。

入学料や学費はそれほど変わらないため、”その他の費用”でかなりの差が生まれているようです。

特にこの3大学にはどれもその他の費用の中に”教育充実費”というものが含まれています。

施設設備費と類似した費用のようですが、毎年20万円前後もの金額を支払うのは大きいですね。

また、全国平均学費でも”施設設備費”はありますが、3大学の中で”教育充実費”の最高額である上智大学の22万9,800円との差は約7万円。

4年間では28万円の差になります。

こうした少しずつの積み重ねが最終的な学費の差になるようです。

ここで上の学費を棒グラフで表してみましょう。

金額は違えど、各内訳の割合は3大学で同じようでした。

上記2学部では大学によって差が大きかったので、神学部ではどの大学を選んでも学費にあまり差異はなさそうです。

そして毎月の費用については9万円と、私立大学では良心的な金額な方。

ただし神学部や仏教学部は実習で衣装代等が別に必要になる場合があります。

筆者の友人も神主になるために神職養成過程のある大学へ進学しましたが、白装束や写経用の書道セットなどを色々買いそろえていました。

進学する宗派によって用意するものは異なりますが、そうした実習に使うものの費用も視野に入れておいた方がいでしょう。

仏教学部(在籍期間:4年間)

神学部よりもさらに学部設置数が少ない仏教学部は、全国でも5学部しかありません。

残念ながら上記11校には仏教学部がなかったため、仏教学部がある5大学で比較することにしましょう。

その5大学とは以下の私立大学です。

  • 駒澤大学
  • 大正大学
  • 佛教大学
  • 身延山大学
  • 立正大学

佛教大学だけ京都にあり、それ以外は関東・甲信越地方に集中しているようです。

関西は京都もあり寺院が多いイメージがあるので、仏教関係の学び舎も多いと思いきやちょっと意外ですね。

早速学費について比べてみます。

〈出典〉

関西唯一の大学である佛教大学の学費が一番高い結果でした。

これは他大学の授業料が70万円前後に対して90万円と、授業料が圧倒的に高いことが影響しているようです。

これにより毎月の費用でも1大学だけ9万円台に。

他の大学は8万円台でおさまりそうです。

また、入学金で17万円から28万円と開きがでたのは今までの学部にはない傾向ですね。

そしてこの5大学は全ての大学で”施設充実費”が発生しており、うち3大学で”施設充実費”に加え”教育充実費”があります。

今まで触れた学部では施設充実費と教育充実費はどちらか一方のところが多かったため、これも仏教学部の特徴の一つではないでしょうか。

身延山大学に至っては、施設充実費とは別に”暖房費”というあまり聞きなれない費用も。

そのため、学費がやや安価でも総合的には他学部と変わらない金額になるようです。

ところで駒沢大学は全国平均の学費にとても近しい金額になりました。

下の棒グラフを見てください。

棒グラフにしてみると、その学費総額から各内訳の割合も、駒澤大学と全国平均の学費はとても似ていることがわかります。

さらにいえば、立正大学も内訳の割合はよく似ていますね。

全体的に言えることは、他の学部と違い、”その他の費用”の割合が少ないこと。

一番学費の高い佛教大学は仏教学部の中でも特にその割合が少ないです。

佛教大学の学費総額を除けば、仏教学部は金額・内訳の割合ともに全国平均並といえるでしょう。

社会福祉学部(在籍期間:4年間)

近年で設置が急速に伸びている学部といえば社会福祉学部でしょう。

少子高齢化問題や障碍者の社会運動を背景に福祉関連の学部を設置する大学は増えてきており、さまざまな福祉関係の資格を取得できることから志願者も大幅に増加しているようです。

そんな文系学部の中でも人気枠となっている社会福祉学部の学費はどのくらいかかるのでしょうか?

社会福祉関連の学部・学科名称は多様にあるため、今回は上記11大学の中で3大学に絞り比較します。

〈出典〉

入学金や施設設備費等、全国平均の方が金額面で高い項目があるのにも関わらず、どの大学も全国平均を上回っています。

ここでもやはり授業料と教育充実費が響いているようですね。

特に関西学院大学の授業料は唯一90万円越え。

さらに2年次以降の授業料・教育充実費ともに初年度よりも4万近く上がっていることから、2年次以降の負担が急激に増えていき、単純計算で12万円は差が出てきます。

そして学費の内訳を棒グラフにすると以下のとおりです。

表でもあるとおり、”その他の費用”が割合の約20%を占めていることがわかります。

そのほとんどが教育充実費なので、教育充実費の有無は学費の総計に大きく影響を与えると考えられます。

今回例に挙げた3大学中2校が、毎月の費用で10万円を下回る結果となりました。

しかし資格取得のための実習や受験費用を考えると、トータルの学費は全体的に上乗せになる可能性があります。

よって毎月の費用は10~12万円台あたりで考えておいた方が無難でしょう。

中には上智大学や立教大学のように、在学4年目にだけ発生する費用もあります。

学費をギリギリで工面していると急な出費に慌ててしまいますので、普段から余裕をもって貯蓄しておくと安心です。

法学部(在籍期間:4年間)

法学部は文科系の学部でもレベルが高く、優秀な人が進学するイメージがありますね。

法学部は大学での設置数も多く、今回挙げた11校の大学でも10校に法学部がありました。

それでは上記学部同様に大学で学費を比べてみましょう。

比較対象の大学が多いため、2段に分けて表示します。

〈出典〉

学費のトータルで見ると一番高いのは早稲田大学です。

入学金や保険の入会費など初期費用がかさむ初年度に比べて次年度以降は若干負担が減ることが多いですが、早稲田大学は入学金の20万円がそっくり授業料にシフトしているので、大学2年目以降も負担は初年度とほとんど変わりません。

むしろ4年目では校友会費が必要になるので、学年最後にして最高額に。

ここへ就職活動費や卒業式代(袴やスーツ、お祝い代等)もかかる可能性があるので覚悟しておきましょう。

一方で初年度の金額が一番高くなったのが青山学院大学。

これは授業料が高めな上に、他の大学にはない施設設備費が加わっているためと考えられます。

入学金が16万円と、他の大学より少し安価なのが救いですね。

また、青山学院大学と同志社大学は、毎年授業料や施設設備費が値上がりしていく金額設定になっているようです。

入学金が減る分初年度よりは負担は軽減しますが、次年度以降も年間費用は変わらず110万円以上はかかるでしょう。

また表に記した費用項目以上に、六法全書をはじめとする教材も必要になるはずです。

試験があれば検定料も必要ですので、以上の金額は最低金額と考えておきましょう。

それではこれらを棒グラフにしてみます。

明治大学と上智大学は、学費総計・内訳の割合共に同格です。

どちらも教育充実費が多くかかっている大学です。

早稲田大学と関西大学・立命館大学は総額こそ差はあるものの、内訳の割合は同じようですね。

内訳割合がほぼ授業料で埋められています。

全国平均の割合ともどれもどこか似ていませんが、強いて言うなら慶應義塾大学の内訳が近いでしょうか。

共通していることは実習実験費がほとんどないこと。

実習や研究というよりも講義等のカリキュラムが多いのかもしれません。

また司法試験を受けるためには、どちらかの条件をクリアすることが必須です。

一つ目は、短答式試験・論文式試験・後述試験という3つの試験からなる『司法試験予備試験』に全て合格すること。

二つ目は、大学院へ行くことです。

前者には受験制限はなく、大学在籍中はもちろん卒業後でも受験は可能ですが受験費用が必要になります。(受験手数料:17,500円)

後者は大学院を卒業すれば予備試験を受けなくても司法試験の受験資格が得られますが、2年間の学費がさらにかかります。

大学院へ2年間行くことを考えると予備試験を受けて合格する方がはるかに安いですが、1度で受かるとは限りません。

司法予備試験は1年に1回ですので不合格になると1年待って受験しないとならず、あっという間に大学院へいけるくらいの月日が経ってしまう可能性も。

大学4年間の卒業までに司法予備試験に合格するのが一番理想的ですが、ここはお子さまの頑張り次第。

どちらにせよ法学部を目指すのであれば、大学の学費にプラスαの分を多めに見積もっておく必要がありそうです。

商学部(在籍期間:4年間)

企業においてお金の運用を学べる商学部は、社会福祉学部のように志願者が増えている学部です。

よって倍率も上がっているのだとか。

偏差値にも幅がある学部で、トップ3は慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学です。

どれも名高い大学ばかりですね。

これらを踏まえ学費を比較していましょう。

〈出典〉

6大学+全国平均で学費を比較しましたが、総費用にはばらつきがあったものの、毎月の費用に大差は見られませんでした。

どの大学も月々10万円いかないようです。

ただし初期費用だけで考えると、慶應義塾大学では131万円と高額。

施設設備費も少なからずありますが、加えて在学基本料という慶應義塾大学独自の費用が影響しているためでしょう。

また、早稲田大学は他学部同様、2年次以降の授業料に入学金が加えられた費用に上がっています。

これが最終的な費用合計にも影響しており、最低金額の関西大学とは18万円も差があります。

ほぼ入学金に近いですね。

そして先に高偏差値トップ3で挙げた慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学は、この6大学の中で学費の面でもトップ3にランクイン。

商学部においては偏差値と学費は比例の関係にあるようです。

そして合計金額を内訳毎に棒グラフにしたものは以下のとおりです。

費用の内訳にあまり統一感がありません。

商学部も法学部同様に、進学する大学によりけりといったところでしょう。

強いて言うなら、この6大学の中では早稲田大学と関西大学の割合が似ています。

また明治大学と関西学院大学の授業料に差がありますが、”その他の経費”はほぼ同額。

全体を通し入学金は同率なので、授業料でかかるか、”その他の費用”でかさむかといったところのようです。

経済学部(在籍期間:4年間)

一見商学部と区別のつきにくい経済学部ですが、主に国や世界といった大きなくくりで社会の経済の動きを学べるのが経済学部です。

人気度合いとしては2018度入試志願者が減少した大学もあったものの、全体的には志願者は変わらず多いようです。

経済学部を設置している大学も多く、文科系学部でもメジャーどころの1つですね。

今回の11校でも10校に経済学部がありました。

早速学費を比べてみましょう。

〈出典〉

全国平均よりも大幅に学費が高い大学が多くみられました。

全国平均は、法学部・商学部とも共通なので差が生まれて当然ではあるものの、特に早稲田大学とは75万円弱差があります。

一方で一番全国平均に近い金額なのは関西大学。

他の大学よりその他の費用も少ないことも理由にあると考えます。

また、初期費用として一番高いのは青山学院大学で、文学部・法学部とも同じ傾向です。

先に触れたように入学時に学費の半分を納金することがほとんどなので、初年度の学費が高くなるほど入学前の準備金が高くなります。

青山学院大学では66万円ものまとまったお金を用意しておかなくてはなりませんので、こうした初年度の費用が高い大学への入学を想定し貯蓄を早めに始めましょう。

次に学費の割合を棒グラフで内訳の割合を比べてみます。

表でもあったように、その他の費用の割合が大きい大学も多いです。

特に上智大学と立教大学の内訳比率がとてもよく似ています。

法学部でも同じような傾向があったので、上司大学と立教大学の学費のかけ方は全体的に似ているのでしょう。

また、立命館大学と関西大学では総額差は9万円くらいありますが、入学金を除いた部分を見るとあまり変わりません。

つまり9万円の差はほぼ入学金であり、2年次以降の学費は関西大学も他の大学と変わらないということです。

一瞬安く見積もってあるように見えても意外に他と変わらない場合があるので注意しましょう。

私立大学・理科系学部の学費

『なぜ理系に進む女性は少ないのか?』が研究テーマになるほど、理系=男性のイメージがつきがちな理科系の学部。

しかし最近は理系女子=リケジョという言葉も流行るように、理科系学部に進学する女性の割合も増えてきました。

筆者もどちらかというと数学が好きなリケジョ組です。

そんな理科系の学部の中にも文科系学部と同様に多数の学部がありますが、今回は文部科学省に沿って以下4つの理科系学部の学費についてみていきましょう。

ちなみに医学部も理数系学部ですが、”医療系”として別枠で考えますので、この記事では割愛します。

医療系の学費を知りたい方はこちらも参考にしてください。

参考⇒学費総額は家一棟分!?【私立大学医学部】在学6年間でかかる学費

それでは文科系でも述べたように、先に全国平均学費について記します。

学部によってかなり開きがあります。

それもそのはず、薬学部は基本的に6年制なので、他学部よりも単純に2年分学費が多くかかります。

そのため薬学部の6年制は1,000万円を超えてしまいました。

とはいえ他学部と同じように4年制で計算しても薬学部の学費は一番高いようです。

一方獣医学部も6年制大学ですが、薬学部ほどにはなりません。

むしろ薬学部の4年制と近いくらいです。

同じ6年制大学でも随分な差です。

理・工学部や農学部は先の2学部と比べるとかなり抑えられた金額ですね。

しかし実は安心してはいられません。

実は理工学部へ進学する人には、ある傾向で学費がこれ以上にかかる場合が?!

それではこれらをもとに、各学部について文系でも挙げた11大学で学費を具体的に考えていきましょう。

理・工学部(在籍期間:4年間)

私たちの生活にはテクノロジーや科学で溢れています。

こうした分野が好きな人にとって、大学のような専門的に追求できる場所は”実に面白い”でしょう。

理・工学部を設置している大学は全国にも数多く存在します。

今回例にする11大学にも設置している所は多いのですが、ここではどちらの分野も学べる理工学部を中心に比較します。

(理工学部がない場合は理・工どちらかの学部を抜粋)

早稲田大学が若干周りより高く、東京理科大学がやや安価なものの、他9大学の学費にそれほどばらつきは見られませんでした。

ただしどの大学も全国平均に比べ高額になったので、全国的に600万円前後はかかると考えてよいでしょう。

なんといっても授業料がどこも高額。

理工学部では授業料が100万円を超えるのが平均的なようです。

これらの大学を内訳とともにランキングにすると以下のようになります。

学費は先程も述べたようにどんぐりの背比べといった具合。

中間あたりの大学は学費というよりも”その他の費用”が高く、そこで授業料と合わせて周囲の大学と帳尻合わせをしているようにも見えます。

”その他の費用”が高い大学には教育充実費が含まれていることが多いので仕方ありませんが、それ以外にも学友会費や保険、後援会費で数万円するところも。

授業料などから比べると微々たるものかもしれませんが、4年間となるとそれなりの費用になりますよね。

それにしても東京理科大学は費用が格段に安いです。

授業料も11校の中で一番安く、嵩む大学が多い”その他の費用”の項目もほとんどありません。

理由としては定かではありませんが巷では2つの説が囁かれています。

1つ目は、私立大学は国からの補助金が出ているのですが、それが東京理科大学は高額という説。

2つ目は、東京理科大学は進級基準が厳しく留年率が高いので、学費を抑えているという説。

確かに年間費用が他の大学よりも低額だったとしても、留年を繰り返せば数百万単位が上乗せされるわけですから負担はバカになりません。

どの大学でも言えることですが、留年は絶対に免れていただきたいものですね…

(ちなみに東京理科大学の姉妹校である諏訪東京理科大学は、2018年から公立になりました。)

そして実は、理工学部への進学を考えている家庭には視野に入れておきたいことがもうひとつあります。

実は理科系学部へ進んだ大学生は大学院への進学率が高いのですが、その中でも理・工学部の学生は特に高いとされているのです!

文部科学省のデータでも、理・工学部の4割が大学院へ進学をしていることが明らかになっています。

つまり学費は大学4年間ではなく、念のため大学院の+2年、計6年間で見積もっておきましょう。

薬学部(在籍期間:6年間)

医学とともに薬学の発展も著しい昨今では、手術をしなくても薬で病気が治る時代になってきました。

また薬剤師は国家資格ですしお給料もいいといわれ、志願者の多い学部の1つではないでしょうか。

ただし薬剤師を目指すためには6年間学校で学ぶことが必要です。

というのも、薬剤師国家試験の受験には以下の条件があるためです。

受験資格

次のいずれかに該当する者

  1. (1)薬剤師法第15条第1号の規定に基づく受験資格
    学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、薬学の正規の課程(学校教育法第87条第2項に規定するものに限る。)(以下「6年制薬学課程」という。)を修めて卒業した者(平成31年3月19日(火曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)
  2. (2)薬剤師法第15条第2号の規定に基づく受験資格
    外国の薬学校を卒業し、又は外国の薬剤師免許を受けた者で、平成24年4月1日以降に、厚生労働大臣が(1)に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者
  3. (3)薬剤師法の一部を改正する法律(平成16年法律第134号。以下「改正法」という。)附則第2条及び第3条の規定に基づく受験資格
    •  改正法の施行日(平成18年4月1日。以下「施行日」という。)において、改正法による改正前の薬剤師法(以下「旧薬剤師法」という。)第15条第1号に該当する者
    •  施行日において、旧薬剤師法第15条第2号に該当する者
    •  施行日前に学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。以下同じ。)に在学し、施行日以後に旧薬剤師法第15条第1号に規定する要件に該当することとなった者(施行日以後に学校教育法に基づく大学に入学し、当該大学において、薬学の正規の課程(学校教育法第87条第2項に規定するものを除く。)(以下「4年制薬学課程」という。)を修めて卒業した者を除く。)
    •  平成18年度から平成29年度までの間に学校教育法に基づく大学に入学し、4年制薬学課程を修めて卒業し、かつ、学校教育法に基づく大学院(以下「大学院」という。)において薬学の修士又は博士の課程を修了した者であって、厚生労働大臣が、薬剤師法の一部を改正する法律附則第3条の規定に基づく厚生労働大臣の認定に関する省令(平成16年厚生労働省令第173号)第1条の規定に基づき、改正法による改正後の薬剤師法(以下「新薬剤師法」という。)第15条第1号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者

引用⇒厚生労働省 薬剤師国家試験

薬学部には4年制大学もありますが、その学生が薬剤師になるには上記のように大学院へ2年間進学が条件となるため、結局6年制大学と同じ期間の在学が必要になります。

よってここでは6年制大学に絞って話を進めていきます。

早速大学ごとの学費を比較してみましょう。

案の定今までの学部の中で驚異的な数値です。

全国平均額を出したときも驚きましたが、実際の大学はそれ以上でした。

特に立命館大学の授業料はとびぬけて高いです。

上の棒グラフでも割合は明確ですね。

意外なことは、実験実習費が少ない点。

例に挙げた3大学に至っては、慶應義塾大学でのみ実験実習費が発生しました。

一方東京理科大学はどの大学よりも施設充実費を多く徴収しています。

薬学や医学のような分野の大学の学費が高額な理由は最新の医療機器や実験道具が豊富なためといわれているので、東京理科大学では施設充実費が高額な分、学習に充実した設備が整っているとも考えられます。

しかし薬学部在学中の費用には学費以外にも教材費が高額のもよう。

教材費だけでも年間数万円はかかるとされているので、上記の学費に数十万円はプラスになると考えておきましょう。

また薬剤師の仕事は給料がよく将来安泰にイメージされがちですが、実は就職先によってはそうではない場合も。

特に大学病院の給料は低いと聞きます。

奨学金を借りて大学を卒業した人は返済で精いっぱいの生活になってしまうかもしれません。

とはいっても最近は薬局の数も増えてきており、薬剤師の需要は今後も期待できます。

高い学費をかけた分が回収できるかは就職先次第といったところでしょう。

私立大薬学部に関してはこちらの記事もご参考になさってください。

参考記事⇒全国平均値と有名大学2校から読み取る、私立大学薬学部6年間の学費総額と内訳

農学部(在籍期間:4年間)

理系女子=リケジョですが、最近農学系女子のことを”ノケジョ”と言うそうです。

そんな言葉ができるあって農学部は以前よりも盛りあがりを見せており、農学部を設置する大学も増えました。

それだけ食や環境問題等に関心を寄せられていることであるでしょう。

女子の場合は美容などにも影響があるかもしれませんね。

このように、一重に農学部といっても生活に直結する様々な方面にアプローチし、体感しながら学べることも農学部の魅力の一つです。

そんな農学部はいくらくらいの学費が必要でしょうか。

今回は以下の5大学で学費を比較してみます。

〈出典〉

全国平均値は獣医学部も含めた平均値ですが、それにしても実際の大学の費用は全国平均値よりはるかに高い大学が見受けられます。

特に玉川大学はトータル学費が700万円を超えています。

ただしこれには理由があり、農学部の環境農学科では2年次にカナダかオーストラリアへ留学が必修。

そのための費用が必要なため、上の学費に含まれています。

留学期間も4ヶ月と長期なので費用がかさみますね。

それを除けば他の学科では近畿大学とほぼ変わらなくなり、むしろ明治大学の方が高くなるようです。

このように学部必須ではなくても、子供が留学をしたいという可能性を見込んで置くことも大切です。

また農学部には学部ならではの費用が学費には含まれています。

たとえば玉川大学の諸費の中にはなんと”体育着”という項目が。

確かに農作業を行うと服が汚れますし、動きやすく汚れても気にならない体育着があるのは大助かりですね。

服が汚れてダメになるたびに洋服を買いなおすより経済的です。

名城大学・近畿大学にも野外活動費という徴収費があり、農学部ならではさが出ています。

これらから考えると、農学部の学費は課外活動に重きをおいた学費設定がされているようです。

よってホームページや募集要項には表記されてない、入学以降に判明する課外活動費もある可能性は十分にあります。

獣医学部(在籍期間:6年間)

募集定員数が少なく、狭き門といわれる獣医学部。

中には何回も浪人をしてやっと合格する人もいます。

筆者だったら1浪したらへこたれてしまいそうですが、狭き門と分かっていても何度もチャレンジして目指す人が多いということは、それほどの魅力がこの学部にはあるのでしょう。

そんな一握りの選ばれし人たちが通う獣医学部はトータルいくらの学費が必要でしょうか。

獣医学部では以下の5大学で比較してみます。

〈出典〉

ご存知の通り獣医学部は薬学部や医学部と同じ6年制です。

よって費用も相当額が必要になります。

上の表からわかるように、基本的に1,000万円を超えることは間違いないでしょう。

全国平均値を単純に6掛けしただけでは分からない数字でした。

注目したいのは初年度の費用。

薬学部同様、酪農学園大学以外はすべて200万円以上の費用が初年度からかかります。

しかし何かの費用が突出して高いのではなく、”全体的に高い”ようです。

授業料はもちろんのこと、施設充実費や実験実習費もまんべんなく徴収している大学が多くみられます。

更に日本獣医生命科大学と麻布大学では教育充実費も必要。

日本獣医生命科大学に至っては2~5年次の間は35万円に値上がりします。

北里大学の実験実習費はホームページや募集要項には詳細がなかったので明記していませんが、他大学と同様に入学後に発生する可能性は十分に高いです。

このように、獣医学部では様々な分野に費用が必要なようです。

そしてなんといっても、獣医学部は入学までが大変。

獣医学部を目指す人は浪人する人が多いといいましたね。

つまりそれまでの受験費用が他の学部よりかかる可能性があります。

もし子供が獣医学部を志望するようならば、入学後の費用だけでなく”入学前までの費用”も覚悟しておかなければななりません。

まとめ

いかがでしたか?

文科系・理科系といっても学部によって様々でしたね。

同じ学部でも大学によって学費がばらけるものや反対に大差がないもの。

ある学部では多くかかっているのに他の学部では全く求められていない費用があったり。

このように、大学同士を比べて初めて分かることもありました。

今回のポイントは以下の6つです。

・やっぱり理科系大学は文科系大学よりも学費が高い!

・入学初年度からまとまった莫大な費用がかかりますので心構えが必要です。

・授業料以外に諸費用(教育実習費、大学団体会費など)がどのくらいかかるかをすみずみまで確認しましょう。

・進学する学部の学習過程や活動をイメージして、教材費や作業費といった必要募集要項やホームページに掲載されている以外の出費を想定することが大切です。

・学部によって国家試験の受験資格獲得のために大学院への進学も視野に入れておきましょう。

そして、

・文科系・理科系、学部に限らず大学進学の上で共通して言えることは、貯蓄の積み重ねが大切だということ。

もちろん奨学金などのサポートを借りる手段もありますが、頼りすぎてしまうと社会人になってから返金が大変になる可能性もあります。

貯蓄はできる限りお子さんが小さいうちからコツコツ始められるのが理想的ですが、高校生になってから始めても遅くはありません。

高校生までの学費が登山のようなものなら、大学数年間の学費の積み上がり方はまさにロッククライミング。

高く険しい壁ですが、慎重に歩を進めていけば必ず登りつくことができますので、大切なお子様の未来のために無理のない範囲で今から少しずつ貯蓄を重ねて行ってくださいね。

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