学資保険で”貯蓄”と”純粋リスク”に備えよう!学資保険が選ばれる3つの理由と、商品を選ぶ時の4つのポイント

2019年秋、ついに消費税の10%引きあげが決定したと発表されましたね。

同時に保育園料無償化も決定しており、一見負担が軽くなるように見せかけていますが、大学までの教育費を考えるとまだまだ予断を許さないような昨今。

こんな不況の中で子供の教育費をしっかり保ってあげることができるのか、不安な方も多いことと思います。

かくいう筆者もそのうちの一人です。

私事ですが、筆者は2年前に結婚し今は気ままな夫婦2人暮らし。

お互い30代ということもあり、そろそろ子どもを授かりたいと考えています。

教育資金をどれだけ貯めているかというと…?恥ずかしながら「0」。

二人で生きていくための預貯金は(多分夫が)あると思うのですが、のんびり屋の私たちは子供のための養育費という括りの備えはしていませんでした。

子供が欲しいと言いながら、教育資金0って結構まずいんじゃないか…?

『このままじゃ安心して子供を育てられないかも!?』

と由々しき事態に不安を感じた筆者は、先日自分の医療保険の加入とともに、教育貯蓄用の積み立て保険を契約してきたところです。

そのとき保険会社から学資保険の説明も受けたのですが、主人の誕生日が近く保険料が上がる前に契約してしまいたいと焦っていたため、あまり学資保険のことを気にせず決めてしまいました。

事のところ、今学資保険はマイナス金利の影響でお得感は下がりつつあるといわれています。

ところが後から学資保険をじっくり見てみると、学資保険にもメリットは多いにあるではないですか!

そのため学資保険は今でも根強い人気を保っているようです。

今回の記事ではそんな学資保険の魅力について解説します。

『そもそも学資保険って何?』

『学資保険ってどんな人に必要なの?』

『学資保険が選ばれる理由やメリットが知りたい』

『学資保険の商品を選ぶ時のポイントはある?』

筆者と同じように教育資金について不安に思っている方、学資保険について興味のある方ははぜひ参考にしてみてください。

保険とは?

学資保険についてお話しする前に、まずは保険について説明します。

日本人は世界の人々と比べて保険好きといわれます。

中には新社会人になると同時に、大人になった証のような、身だしなみ感覚で保険に入る人もいるのではないでしょうか。

ところで、どうして保険に入るのでしょう?

私たちは毎日リスクと隣り合わせにして生きています。

『家の中で24時間じっとしているから安心だよ』という人も災害に見舞われて家が崩壊し巻き込まれるかもしれません。

つまり、生活スタイルによってリスクの大きさはさまざまですが、リスクを1つも抱えることなく生きることは困難です。

そんな、好ましくない事態が発生して損失が出てしまう可能性があることを、ファイナンスの世界では「純粋リスク」と呼んでいます。

保険はそんな純粋リスクに対処するためのツールなのです。

純粋リスクには3つの種類があります。

しかし全ての純粋リスクを保険でカバーする必要はありません。

ではどういったときに保険が必要なのでしょうか?

保険は、3種類の純粋リスクの中でも『一大事』のリスクだけカバーすればよいのです。

下の図を見てください。

上の図には①~③の分野に分かれていますね。

どれが保険でカバーをする純粋リスクだと思いますか?

分野の説明をしつつ、一緒にみていきましょう。

①の分野:発生頻度は低いものから高いものまでありますが、損失の影響が少ないものがこの分野に当たります。

例えば風邪がそうですね。

頻度は人によりけりですが、誰でもかかる可能性はあります。

しかしうがいなどをして発生頻度を減らしたり、予防をすることができます。

また、もし風邪をひいてしまい医療機関を利用したり薬を処方されても、家計を困窮させるほどの圧迫はしないでしょう。

つまりこうした損失の影響が小さいものに対しては保険は必要ありません。

続いて③の項目です。

リスクが高頻度で損失の影響大のこの分野は、危険地域をわざわざ訪れたり、命の危機にさらすようなことを”わざわざ”行うことが当てはまります。

そんな”わざわざ”意図的にしている行為で損失を受けうる確率が高いものに保険会社だって保障をしたくないですし、あったとしても超高額。

つまり保険では賄いきれません。

というよりそういった危険なことをわざわざしなければいい話です。

もうお分かりででしょうが、残った②の分野が保険でカバーすべき純粋リスクです。

②の分野は、”損失発生率が低くいが影響が大きいもの”です。

大病や盗難、交通事故、亡くなってしまうことなど。

上記のことは自分がどんなに予防してもふさぎ切れないことです。

中でも”死”は、遅かれ早かれ必ずいつかは訪れます。

問題はそのタイミング。

もしも大切な我が子が小さいうちに突然この世を去ってしまったら、残された子供の人生はどうなるでしょうか?

教育費や生活費がままならず路頭に迷うことになるかもしれません。

このように自分たちのリスクだけでなく、きょう・あすの万が一の事態に備えつつ、日々安心して生活するのに役立つのが保険です。

そして保険は”相互補助”という仕組みで成り立っています。

”相互補助”とは、上記のようなもしものリスクに備えてあらかじめみんなでお金を出し合い、危機や非常事態にプールしておいたお金で助け合うことです。

「一人はみんなの為に、みんなは一人のために」みたいなものでしょうか。

何かあった時に助けてくれていたのは保険会社ではなく、同じ保険に加入している”人の力”なのですね。

ちなみに”保険料”・”保険金”、どちらも同じような意味に思われがちですが、実は全くの別物。

  • 保険料:保険会社に支払うお金のこと。払い方には月額払いの他、半年支払い、年支払いもある。
  • 保険金:保険会社から契約者に支払われるお金のこと。医療保険では「給付金」という。

漢字一文字違いでややこしいですがしっかり覚えておきましょう。

保険の種類

保険商品は保険業法に基づき以下のような3つの分野に分けられています。

それぞれのグループについて詳しく見ていきましょう。

第一分野:生命保険

保険の対象は”被保険者となる人”。

人の死亡や貯蓄に関する保証を担う分野です。

老後生活や子供の教育の資金準備、万が一の時の生活保障を目的としています。

保険金額は経営者の任意で設定が可能で、いざというときにその金額が定額払いで支払われます。

学資保険はこの分野に当てはまります。

第二分野:損害保険

第二分野である損害保険は、家屋や自動車などのモノに対する損害補償を目的としています。

つまり対象は”モノ”が中心。

契約者があらかじめ定めた金額を上限に保険金が支払われるという実損払いが基本です。

第三分野:医療保険

医療や介護などに必要な費用の保証を目的にしており、傷病による入院・手術などに伴う経済的損失を補償します。

対象や保険の商品によって定額払いか実損払いかに分かれます。

このようなことからも、第三分野は第一・第二分野に区分できない、ちょうど間にある分野です。

学資保険とは?

上でも説明した通り、学資保険は生命保険の一種です。

その生命保険には現在様々な種類があり、目的や保障内容も多種多様。

それらを大きく分けると、次の3種類です。

学資保険は、将来まとまった教育資金を確保することを目的とした”こどものための保険”。

そして契約者(親)に万一のことがあった時にも保障されるという特徴もあります。

つまり『死亡時に保証がある保険』と『資産形成ができる保険』を兼ね備えた保険です。

このように学資保険の区分が広く、保険性の高いものを子供保険、教育資金がメインで組み立てられている保険を学資保険と見解している著者も。

受け取り方にも保険会社の商品によって色々なタイプがあります。

大学の入学資金として子供が18歳の時に一括で受け取れるタイプが主ですが、小中高と学校へ入学するタイミングで随時受け取れるタイプもあります。

学資保険を選ばなかった理由と、学資保険の留意点

冒頭でも述べたように、私は最終的に学資保険に加入しませんでした。

実際世間でも、学資保険運用の勢いはやや下火になってしまっていると言われています。

なぜ学資保険がそういわれてしまっているのでしょうか?

私が学資保険を選ばなかった理由と踏まえて4つがあげられます。

予定利率が低い

近頃、学資保険ような貯蓄型保険の予定利率が低いと懸念されています。

保険会社は契約者から預かった保険料を元手に資金運用し、儲け分を予測して商品の保険料を設計します。

その時見込まれた保険料の割引率を”予定利率”といいます。

つまり保険会社が潤えば資金に余裕ができているので、その分契約者の保険料を割り引いてあげることができ保険料が安くなります。

反対に保険会社の資金運用がうまくいってないと予定利率が低くなり、保険料が高くなることに。

また、予定利率は金融庁が決定している”標準利率”を参考にしています。

この標準利率なのですが、実は1990年以降ずっと下降傾向にあります。

予定利率は標準利率と同じ動きをしますので、標準利率が下がると当然予定利率も下がってしまいます。

そして2017年には標準利率が1%から0.25%まで引き下げられました。

このことにより予定利率も影響をうけ、結果保険料が値上がりしてしまったのです。

返戻率が低く、保険金が増えない

返戻率とはいわば銀行にお金を貯金したときの利息と同じようなもの。

学資保険のような貯蓄型の保険では、預け入れたぶん将来必ず保険金を受け取りますが、このとき保険会社の資金運用の状態によって支払った保険料の総額よりも多く保険金を受け取ることができます。

この増えた分の割合(儲け分)を返戻率をいうのですが、現在は保険料の値上がりや保険会社の運用状況等からこの返戻率が低くなってしまっている傾向に。

お金を保険会社に預けることで、自分で貯金するよりも知らないうちに資金が溜まる貯蓄効果が貯蓄型保険の旨味なのですが、返戻率が低いため思ったようにお金が増えず、貯蓄型保険の学資保険の魅力がやや薄れつつあるようです。

新規加入は子供が誕生から可能

学資保険は基本的に子供が生まれて(早くて出産予定140日前)を機に加入が可能になります。

そして学資保険の積み立てプランは子供が成人するまで、あるいは大学卒業するまでの期間などといった年齢や進学時期を軸に、1年更新~10年、20年型と払込期間を設定するのが基本。

よって子供のお金が特別かかる時期にジャストなタイミングで保険金を受け取るためには、子供の成長予定に合わせて加入しないと受け取りがずれてしまうのです。

残念ながらお金の管理が得意でない筆者は、子供が生まれてからの出費を考えると、貯蓄のスタートラインを1日でも前倒しにしたかったので学資保険は見送りました。

しかし子供の出産予定時期がわかっている人やすでにお子さんがいる家庭、子供が生まれてからメリハリつけて計画的に貯蓄を始めたい人には学資保険は魅力でしょう。

死亡保障は払込期間まで

筆者が学資保険を選ばなかった2つ目の理由が、この死亡保障期間の長さです。

学資保険には貯蓄の他に死亡保障が備わっています。

しかしその期間は基本的に払い込みが終了するまで。

筆者は医療保険以外に死亡保障がついた保険に加入していません。

また遺族に少しでもお金を残すためには死亡保障を長く持っていたいと思い、保証期間が長い保険を検討することにしました。

他に死亡保障を持っていたり、保証は子供が成人するまでで良いという考えであれば気にすることではないですが、筆者のようにセットで検討している人には他の保険プランが向いている場合もあります。

なぜ学資保険が必要か?

上記で挙げたことを考えると、『学資保険って魅力ないんじゃ…?』と思われるかもしれません。

しかし不況の波の影響で学資保険の印象が変わってきている今でも、実は子供を持つ親のニーズが高いのが学資保険なんです!

そもそも学資保険って、なぜ入った方が良いのでしょう?

学資保険の必要必要性について2つの点をお話しします。

教育資金が高い!

冒頭から述べているように、子供一人を育てるのにはかなりの費用が必要になります。

その費用は、学費だけでなんと1,000万円以上!

生活費を含めたり、幼稚園から大学まで私立の学校を選択すれば2,000万円はかたいといわれています。

世界で数本の指に入る大富豪の家庭ならば微々たる金額かもしれませんが、一般家庭では指をパチンとならしてもすぐに大金は出てきません。

つまり子供に費用がかかるときに安心してお金を用意するためには、日々の貯蓄が必要ですね。

といっても、自分一人で行っていては家計に合わせて甘えがうまれてしまう可能性も。

しかし会社に強制的に預け入れることで「今月はまぁいっか。」という甘えから逃れ、いざ一番教育費が必要になるときにお金を用意しておくことができます。

そうした子供の教育資金を着実に貯めさせられるために学資保険があります。

ちなみに子供が大学を卒業するまでの費用について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてください。

参考記事⇒1000万円じゃ足りない?!子供が生まれてから大学を卒業するまでに必要なお金

親に万が一があっても子供が生活できるように備えるため

先に純粋リスクについて触れましたが、3つの純粋リスクの中で特に保険が必要なものは、『発生確率は低くても起こると経済的なダメージがあるリスク』でしたね。

突然ですがここで、数か月前にカナダで起きたある家族の感動の実話をお話しします。

-カナダに住むブレンドさんは、父親のベンさんの影響で車が大好き。

あるとき街で見かけたアメリカのクラシックカーに一目ぼれをし、即購入しました。

父と同じ計測技師だったブレンドさん。

『この車で家族みんなでドライブする。そして(当時)お腹にいる子供が男の子だったら、その子が18歳のときにこの車をプレゼントするんだ。』という夢を抱き、かなり傷んでいたそのクラシックカーを自分で整備しました。

2年もの歳月をかけて美しい車に蘇らせ、家族みんなでドライブする夢を叶えたブレンドさん。

家族はブレンドさんの想いが詰まった車で色々な所へ出かけ、たくさんの思い出を作りました。

しかし不幸は突然やってきます。

2人の子供をベンさん夫妻に預けてバイクでドライブに出かけたブレンドさん夫妻は、事故に巻き込まれ帰らぬ人となってしまいました。

残されたのは2人の幼い子供たち。

ベンさん夫妻は子供たちをブレンドさん達の代わりに育てることにしますが、彼らもすでに定年を迎え年金で暮らす生活です。

2人で食べて行くのでやっとなのに、子供2人も育てるほどの養育費がありません。

困り果てたベンさんはぎりぎりまで悩んだ結果、ブレンドさんのクラシックカーをオークションに出すという辛い決断をしました。

オークション申し込みの電話をしたとき、ベンさんは想いが溢れて、車を売らなくてはならなくなった経緯を話します。

するとそれに心を動かされた主催者が、できるだけ車が高値で売れるように最優先で扱いました。

そしてオークション当日、通常は車が紹介されてすぐにオークションが始まるのが流れなのですが、その時は司会者がベンさん夫妻と幼い子供をステージに招き、亡くなったブレンドさんの夢やベンさん達の想いを紹介してくれました。

いよいよオークションスタート。

息子の思いが詰まったクラシックカーは、希望落札価格の2倍の値段で落札されました。

ここで一件落着かと思ったベンさん一家。しかし奇跡はここからでした。

なんと、落札者がその車を寄付したのです!

車を寄付すると、今回のオークションで手に入ったお金はベンさんたちが受け取るだけでなく、次のオークションで落札したお金もベンさんたちが手に入れることができます。

続いてクラシックカーの二回目の競売がスタート。

今度は1回目のオークションよりも高値で落札されました。

するとまたしても2回目の落札者が車を寄付。3回目のオークションへと持ち込まれます!

興奮で盛り上がる会場の中、1日で3度に渡るオークションにかけられた車の落札価格は、日本円にして総額約680万円にもなりました。

想像以上の展開を見せてオークションは終了しましたが、実は最後にとっておきの奇跡が。

無事に車が落札された会場を後にしようとしたとき、ベンさんたちは三回目の落札者の人に呼び止められます。

そしてこう言われました。

「息子さんの車はあなたが持っていて下さい。

そして息子さんが望んだように、いつかお孫さんに引き継いであげてください。」

今ベンさんは、息子ブレンドさんが大切にしていた車で、孫たちの送り迎えをしてあげているそうです。

これは、家族とオークションに関わった人々の『子供たちの未来のために』という気持ちが起こした奇跡のストーリー。

本当に胸がいっぱいになります。

大切な息子の形見を手放すと決めたとき、ベンさんは本当に苦しい決断だったことでしょう。

そして『残された孫たちを無事に育てていけるか?』という計り知れない不安に苛まれたはずです。

亡くなってしまったブレンドさん夫婦の気持ちを考えても、きっと悔やみきれないことだと思います。

しかしブレンドさんのような死は決して他人ごとではなく、私たちにも起こり得る話なのです。

そしてベンさんたちのような奇跡は本当に一握りでめったに起こるものではありません。

もし自分に万が一のことがあった時に困るのは子供たちだけでなく、子供を任された側にも大変な思いをさせてしまうのです。

子供や親、大切な人たちに自分がいなくなる以上に辛い思いを重ねさせたくないですよね。

そのように、自分の死後も残された人が安心できるように保険は必要で、特に子供たちの未来を守るために学資保険の存在があります。

学資保険のメリット

学資保険の必要性をお伝えしたところで、学資保険のメリットについて説明します。

学資保険をオススメする理由は次の3つです。

継続性

学資保険は加入する際に、先に払込期間を設定するとお話ししました、

しかも家計が苦しかろうが、今月お小遣いがピンチだろうが、決まった金額が毎月強制的に学資保険に回されます。

そして預けたお金をいつでも引き出せる預貯金とは異なり、保険金は払込期間が終了するまで受け取ることができません。

まるで割るのは一回きりのブタさん貯金箱のよう。

実はここが学資保険の魅力のポイントです。

預け金に調整が聞かないだけでなく、入れたら簡単には下ろせないと思うと最初は躊躇してしまうかもしれませんが、習慣づけば最初から使えないお金と割り切れるようになります。

このような「取り崩ししにくい心理」が働き、筆者のような3日坊主でも継続して貯蓄をすることができるようになります。

また、払い込み期間を子供が大学に入学することを見込んで設定されることが多く、払い込みが満期になると同時に、一番学費のかかる大学在学中に保険金を貰えるようにするのがベーシックです。

それに加え、小中高の入学の時期にもお金が受け取れるお祝い金がつくプランもあります。

連生保険

学資保険は”貯蓄”と”保証”を兼ね備えた保険です。

死亡保険が備わっていることは幾度もお伝えしましたが、学資保険の保証における魅力はこれだけではありません。

ここで問題ですが、もし自分たちに万一があった時、その後の支払いは誰がしてくれるのでしょう?

答えは「保険会社」です。

上図のようにもし契約者が振込期間中(上図では子供が5歳の時)にが亡くなってしまい保険料が支払えなくなってしまったときは、残りの払込期間に支払う予定のお金が免除され、さらに満期までの受け取りも約束されています。

また、商品によっては養育費としての育英年金が支給されるものも。

このようなものを”連生保険”といいます。

『お金を預けた分、将来確実に受け取れる保険』。

学資保険の人気が廃れない理由には、こういった堅実性があるためなのですね。

節税優遇

毎年の保険料は生命保険料控除対象になります。

そのため、所得税や住民税を低くすることが可能です。

例えば年間8万円以上の保険料を納めていると、上限の4万円を控除にできます。

もし税率が20%の人であれば年間8,000円( =4万円×20%)が、保険料払い込み期間中ずっと還元されることに。

払込期間が10年であれば8万円、20年ならば16万円も手元に戻ってくる計算です。

とってもお得に感じますよね。

ただし、保証のオプションが増えすぎると保険料は上がってしまします。

結果保険料を年間支払っている方が高くなり家計を苦しめてしまう可能性もありますので、節税は「結果的についてきたおまけみたいなもの」程度に考えておきましょう。

学資保険を選ぶポイント

最後に良い学資保険の選び方について説明します。

現在保険会社からはたくさんの商品が発売されており、学資保険の商品も数多く存在しています。

一生懸命働いて得た大切なお金を預けるわけですから、より良い学資保険を選びたいもの。

そこで、より自分に合った学資保険を選ぶために必要なポイントをご紹介しましょう。

学資保険選びのポイントは次の3つです。

保険会社の経営状態を知る

繰り返しになりますが、万が一トラブルが起きた際に金銭面でサポートしてくれるのが保険です。

そのため本来は保険の出番はない方がいいものですし、いつ保険を利用するか分かりません。

ただし毎月お金を預け入れているわけですので、いざというときは必ず保障してもらわないと困ってしまいますね。

特に学資保険は積み立ての要素もありますので後々確実にお金を受け取る日が来ます。

それなのに保障してほしいときに保険会社がなくなってしまったら…?

もし本当に保険会社が倒産してしまった場合、生命保険契約者保護機構という保険会社のための保険会社が契約内容をある程度保障してくれますが、保険金が当初の契約よりも減額される可能性も。

未来はどうなるかなんて誰にもわかりませんので、自分たちが保険金を受け取りたいときに保険会社がどうなっているかは予測できません。

しかし保険加入時に会社の経営状態を知り、未来でも倒産する確率が低い会社かを見極めておくことは大切です。

保険会社の経営状態を知るためには「ソルベンジー・マージン比率」を目安にしましょう。

ソルベンジー・マージン比率とは、天災など多くの被害が起き保険会社に多額の保険金の支払いが発生しても、保険会社に支払い能力があるかなどを表した指標を言います。

ソルベンジー・マージン比率の調べ方は以下の通り。

  1. 保険会社の公式ホームページを開く
  2. 『会社情報』へ進む
  3. 『ディスクロジャー』をクリックする
  4. 『ソルベンジー・マージン比率』を確認する

ソルベンジー・マージン比率は、一般的に200%を超えていれば安心といわれていました。

ところが実際は、200%以上であっても倒産の確率はあるようです。

現在では600%以上が無難とされていますので、保険会社を検討する際はこの数値を目安にしましょう。

元本割れするかを確認する

保険は、我々が契約する保障内容の充実度合いによって保険料が変わります。

当然保障内容が多いほど、保険料は高くなります。

一方保険会社も、契約者の保証内容を運用するためにコストが必要なため、保障内容を充実させるほど運用コストが支払った保険料から差し引かれます。

すると、預け入れた保険料よりも受け取るお金が減ってしまうプランも。

保障が充実しているように見えて、結局マイナスになってしまう(=返戻率が下がる)なら保険のメリットがありません。

このように、最終的に元本割れするような学資保険は避けましょう。

保険が元本割れするかどうかは、以下の計算方法で求めることができます。

上記の計算で返戻率が100%を超えれば、支払った保険料よりもお得になることを意味します。

simple is the best!

学資保険に加入する際は、できるだけシンプルな保険を選びましょう。

というのも、学資保険の中には学資目的以外の保障内容がセットされている保険商品も少なくありません。

そういったものは一見お得のように見えますが、実際はいらない保障の可能性も。

例えば、育英年金といって、契約者(多くは親))の死亡時や高度障害になってしまった場合、学資保険満期になるまで決まった金額が毎年受け取れる保障がついている保険があります。

しかし、学資保険はもともと契約者に万が一があった場合は保険料の支払いが免除になりますし、その上学資保険以外の死亡保障に入っている場合は重複してしまう可能性が。

他に子供の医療保険を保障してくれる保険もありますが、最近は公的な医療費の助成制度があり、一定金額までは医療費はほぼかからない地域が多いため、こどもの医療保障の必要性は感じにくいです。

このように付帯されている保障内容が増えるほど支払う保険料で他の保障もカバーしなくてはならないため、パワーが分散され本来の学資目的の貯蓄効果が薄れてしまうのです。

また、我々の保険料はすべて我々の為だけに使われるわけではありません。

保険料の一部は以下の計算のように、保険会社運営のための費用として使われています。

つまり、保険料が高い保険は会社の経費に多く使われているケースが高いのです。

高額な保険料が要らない保障内容と会社の経費に充てられていたら、せっかくのお金をどぶに捨てているようなもの。

行動経済学の理論で、『人は利益理よりも損失に大きな印象を受けやすい』という理論があります(スペクト理論)。

”教育資金の貯蓄”という学資保険に加入する目的を最大限に活かすためにも、付帯されているお得感サービスが本当に必要なものかを契約前にしっかりと見極め、シンプルに商品を選ぶことをお勧めします。

また、死亡保障金を高く設定することも、保険料を高くする原因に。

自分たちの死後、残された家族の教育費や生活費をなにも保険金全てで賄う必要はありません。

むしろ、一生分の収入から一生分の支出を差し引き、マイナスになりそうな分を保険で補填するような気持ちでよいです。

そうすれば、驚異的に高額な保険料を毎月納金しなくて済むことでしょう。

解約返戻金を侮るなかれ

学資保険は子供が成長していく中でいざまとまったお金が必要な時に備えるためのものなので、払込満期まで続けてもらうことが前提です。

もちろん途中解約はでき、その際は解約返戻金というお金が払い戻されます。

しかし途中で解約するときはほぼ間違いなく損をすることに。

というのも、保険は掛け捨てがベースです。

掛け捨てと聞くと、何事もなかった場合払い込んだお金が戻ってこないのでネガティブな印象を持たれがちですが、本当は「保険という形でもしものときに役立つ保障を”買った”」のですから、何事なかったときにお金が戻ってこなくて当然なのです。

貯蓄型保険料はそんな”掛け捨て保障”と、”貯蓄”が合体した保険ですので、解約期間までに何事もなければ”買った”保証分は戻ってきません。

そのため解約返戻金は期間までに支払った保険料の総額よりも少なくなるのが通常です。

後々損をしないためにも、保健商品は家計を圧迫しない金額を設定できるものにしましょう。

学資保険用の資金の作り方

『学資保険に入りたいけれど、今の収入だと生活するだけで精一杯でとても保険に回せるお金がない!』

という方もいるのではないでしょうか?

しかし心配は無用です。

先に触れたように、学資保険は子供が生まれてから入り始める保険。

子供を出産すると、届け出を出せば国から”児童手当”を受け取ることができます。

その金額は以下の通り。

参考:内閣府 児童手当制度の概要

つまり、この金額の一部を学資保険に充てればよいのです。

ただし児童手当金は、4ヶ月分をまとめて4ヶ月ごとに支給されます。

保険料の支払い方法は月払い・半年払い・年払いと選べますが、月払いの場合は毎月児童手当金をあてがうことが難しいという点は注意しておきましょう。

まとめ

今回は学資保険の必要性とメリット、学資保険の選び方のポイントを中心に解説しました。

学資保険は子供の未来を支えるための、夢がつまった貯蓄ツールの1つです。

大切な自分の子供が安心して成長していけるよう、ぜひ学資保険を上手に取り入れて家計に役立ててください。

 

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