学資保険で貯める?それとも貯金で?3つのメリット・デメリットから考える教育資金準備方法

テーマ:預貯金と学資保険で貯めるのはどちらが良いか?

突然ですが、一般に「人生の3大費用」と言えば、何を指すでしょうか?

これは金融広報中央委員会が行った、「金融リテラシー調査(2016)」の質問の1つです。

選択肢は次の3つ。

  1.  一生涯の生活費、子の教育費、医療費
  2.  子の教育費、住宅購入費、老後の生活費
  3.  住宅購入費、医療費、親の介護費

答えはどれでしょう?

どれもそれっぽくて悩んでしまいますね。

それでは答え合わせです。

正解は…。

2番!

いかがでしたか?

老後の生活費も意外でしたが、ここで注目すべきは子供の教育費が人生の三大費用の1つに含まれていることです。

住宅費用と同じくらい教育費用は高額なんですね。

確かに子供にかかる教育費はおよそ1,000万円と言われています。

これはあくまで”教育費”だけの計算であり、現実はもっとかかるのが正直なところ。

オール私立学校に進学したり生活費も含めれば2~3倍になります。

中でも一番お金がかかるのが大学入学前~大学卒業までの時期。

特に大学入学前は大学受験準備から入学金等で最もお金がかかります。

そのため大学入学前のタイミングに向けて貯蓄する人が多いようです。

それではどういった方法で貯蓄をしている人が多いのか?

ある保険会社が教育資金の準備方法について調査した結果、回答した人の約4割が生命保険会社の学資保険で貯蓄をしていることがわかりました。

しかし中には銀行に普段使いとは別の口座を用意しコツコツ貯金をして教育資金を準備している人もいます。

それでは学資保険と自己貯金、どちらで貯める方がより教育資金準備をしやすいのでしょうか?

今回は、学資保険と自己貯金、どちらの方が教育資金の貯蓄に向いているか?について、それぞれのメリット・デメリットをもとに解説します。

教育費準備方法を学資保険か銀行の預貯金で迷われている方はぜひご参考になさってください。

自己貯金のメリット

はじめに自己貯金での教育資金貯蓄のメリットからお話しします。

自己貯金での貯蓄のメリットは次の3つです。

貯金額も引き出しも”自由”

自己貯金のメリットはなんといっても”自由”な点でしょう。

いつでもお金を預けることができますし、逆にいつでも必要額を引き出すことも可能です。

急な出費にも対応できるのもいいですね。

また預け入れる金額も本人次第なので、家計の状況で金額を調整でき毎日の生活に負担をかけにくいです。

元本割れしない

自己貯金の場合、預け入れたお金が金利の影響で増えることはあってもマイナスになることはありません。

そのため自分が預け入れた金額が最低限保障されます。

一生懸命貯蓄をしてきた結果がいつでも目に見えるので、少しずつ貯まっていく通帳の数字を眺めるのが楽しくなりそうです♪

インフレ対応〇

ご存知のように金利は常に変動しています。

あまりよくないときもあれば、とてもいい時も。

保険もそうですが、貯金もコツコツと長いスパンで継続していくことが鉄則です。

そして貯金はその時の金利によって利息が変わるので、金利が上がるタイミングがあれば貯金額もぐっと上がります。

子供が18歳の時にお金を使うとして、子供が0歳のうちから貯蓄を始めれば貯金期間は18年もありますから、ひょっとしたらその間に金利が上がるタイミングが来るかもしれません。

そんなことを少しだけ期待しながら毎月貯蓄をするのも、ちょっとワクワクしませんか?♪

もし来なかったとしても先程話したようにマイナスになることはありませんので安心です。

自己貯金のデメリット

自己貯金のメリットをお話ししたところで、次は自己貯金のデメリットとなる点をお話しします。

自己貯金での教育資金準備にあたり、デメリットと考えられるのは次の2つです。

現在の利回りは低下傾向

悲しいことに今は超低金利時代。

2018年は三井住友銀行や三菱UFJ銀行、みずほ銀行といったメガバンクでも0.001%/年という低さのため、預け入れた金額からほとんど増えないのが現状です。

仮に月々2万円を貯蓄し年間24万円貯まったとしても、増えるのはほんのわずか。

しかし先程も話したように、貯蓄は細く長いお付き合いです。

将来金利回りが急によくなることもゼロではありませんので、望みを捨てずコツコツ続けていきましょう。

甘えがでることもある

自己貯金のメリットとしてお話ししたように、自己貯金は”自由さ”が魅力の一つです。

しかしこれが時に仇となってしまうことも。

金額も貯金のタイミングも自由なので、コンスタントにお金を貯められるとは限りません。

『今月は出費が多かったから、貯蓄は0円だな…』

という月も出てくるでしょう。

一方お金の引き出しもいつでも可能なので、一時的な生活費の足しに引き出すことができますが、『あとで補填しよう』の”あとで”がいつまでも来ないどころか、引き出す頻度が高くなってしまうことも。

こういった”いつでもできる”という自由が甘えによって裏目になり、蓋を開けてみたら”全然貯まってない!”という悲惨な結果を招きかねません。

自由は自己責任の上に成り立っていることを自覚し、

  • お給料日に〇〇円を預けるなど、入金日や金額を決めておく
  • 一度口座に預けたお金は極力下ろさない
  • もし急な出費で引き出したときは、近日中か次の入金日に必ず補填する

こうしたルールを自分の中で定め、計画的に貯蓄をしましょう。

中でも家計の残金を貯蓄に回すのが一番NGなやり方。

金額にムラができますし、貯金できない可能性が高くなります。

また、定期預金にすれば一定期間になるまで引き出しができなくなりますので、着実にお金を貯めるにはお勧めです。

学資保険のメリット

自己貯金のメリット・デメリットに続き、学資保険のメリット・デメリットについて説明します。

学資保険は別名「こども保険」といわれるほど、教育資金の貯蓄として理にかなった生命保険です。

そんな学資保険にはどういったメリットがあるのか、早速見ていってみましょう。

学資保険には次の3つのメリットがあります。

計画的にお金を貯められる

保険料の支払いは口座から自動引き落としがベーシックです。

支払い方法によりますが、毎月(もしくは半年/回or毎年)コンスタントに一定料金が引き落とされます。

それこそ出費が多かろうが、家計がピンチだろうが金額も変わらずです。

一見厳しめにみえますが、この強制的な仕組みのおかげで計画的に貯蓄をしていくことができます。

また自動引き落としのため、わざわざ自分で別口座に入れ替えるという手間もありません。

勝手に引き落とし貯めてくれるので、あっという間にお金が貯まっているように感じることでしょう。

死亡保障を兼ね備えている

学資保険は保険業法の分野において第一分野と呼ばれる”生命保険”に属する保険です。

そのため単に教育資金を貯蓄していくだけでなく、契約者(主に親)の死亡保障も備えています。

また先にも触れた通り、学資保険は「こどものための保険」。

そのため子供がどんな状況に陥っても困窮しない仕組みになっています。

死亡保険もその1つですが、併せて、保険料支払い免除制度があります。

これは契約者(主に親)に万が一のことがあった場合、その後の保険料の支払いが免除になるという制度。

もちろん保障はその後も続くので、学資金の支払時期になれば満期気保険金が満額、被保険者である子供に支払われることが約束されています。

そうすることで子供は安心して進学することができるのです。

節税対策になる

実は学資保険には税制優遇があります。

学資保険の保険料は契約時の保険会社の運用状況や国の金利等によって決まります。

その後の保険料は固定で、途中解約や契約内容を途中で変更しない限り、満期保険金も契約時に設定した金額が約束されます。

もし将来同じ保険金額を受け取れるとしても、利回りが良く、保険料がより安い時期に学資保険に加入するほど保険料総額が安く抑えられるので、その分得をしたことになります。

本来ならば得した分(納めた保険料から増えた分)は一時所得扱いとなり、一部が税金として差し引かれてしまいます。

しかし学資保険では得した分が50万円を超えなければ非課税に。

受取る金額は1円でも多い方がいいですよね。

また保険料の支払いについても、学資保険は生命保険ですので生命保険料控除対象になります。

年末調整時に申請をすれば所得税や住民税を低く抑えることができます。

もちろん保険料を支払っている方が出費が増えますが、保障を備えつつちょっとした節税対策になるのは少し得した気分になりますね♪

学資保険のデメリット

貯蓄と保障を兼ね備えた保険。

しかしデメリットもあります。

学資保険のデメリットとなるものは次の3つです。

元本割れをする商品もある

先程学資保険のメリットを話した際に、金利状況によって小さな保険料総額で大きな保険金を受取れることがあると述べました。

この保険金総額から受取る(予定の)保険金がどれだけ増えるか?を割合で表したものを”返戻率”といいます。

私たちの親世代の時代は利回りがとてもよく、返戻率がとても高い時代でした。

ところが今は低金利時代ですので昔ほど大きく増えません。

中には元本割れ(受取る保険金額よりも支払う保険料金総額が上回ってしまうこと)を起こす学資保険商品も。

いくら死亡保障などの保険機能がついているとはいえ、これは避けたいものです。

一方で、返戻率を107%も引き上げ頑張っている保険商品もあります。

返戻率は次の方法で計算できますので、学資保険を検討するときはこの計算式を用いて学資保険商品の返戻率を確認しましょう。

途中解約するとリスクが大きい

子育てをしながら生活をしていると思わぬタイミングで出費が増えたりします。

また生活状況は常に変わっていきますので、収入が変化することもあるかもしれません。

そうすると保険料の支払いが負担に感じてしまい、『保険辞めたいな』と思うこともあるでしょう。

学資保険を解約すると、解約の際に”解約返戻金”が保険会社から支払われます。

しかしほとんどの場合が支払った保険料総額よりも少なく、あってもごくわずか。

また保険料の支払期間が短いほど解約返戻金は少なくなり、ひょっとしたら”0円”ということもあり得ます。

せっかくそれまで頑張って続けてきたのにマイナスになっては大損です。

学資保険を始めるならば、どんな理由があっても『途中でやめない』をモットーにすることをお勧めします。

途中で引き出せない

学資保険は定期預金と同様で、一度始めたら契約時に決めた時期になるまでお金を引き出すことができません。

着実且つ確実に貯蓄をするという点ではとてもメリットなのですが、急な出費に融通が利かないという点ではデメリットになります。

『もしかしたら大学入学前だけじゃなくて、小中高校の入学でもすごくお金がかかるかも』

と大学資金以外にも備えておきたい場合は、進学するタイミング毎に祝金として学資金を受け取れるプランもあります。

それ以外でも『習い事を始めたらお金がもっとかかるかも!』とより慎重な性格であれば貯金と併用しても良いかもしれませんね。

自己貯金と学資保険を比べてみよう

ここまで自己貯金と学資保険についてのメリット・デメリットをそれぞれ述べてきました。

それでは教育資金準備にはどちらの方がより向いているでしょうか?

これまで挙げたメリット・デメリットをもとに比較してみましょう。

表で比較してみると、預貯金の自由度がより浮き彫りになりますね。

一方で学資保険の充実性もうかがえます。

先程のメリット・デメリットには含みませんでしたが、学資保険は子供の出生後(最速で出生140日前)から契約できます。

学資金は子供の進学時期に合わせて保険会社から支払われるものなので、子供が生まれる前から始めてしまうとその時期がずれてしまうのです。

加えて保険料の払込期間によって保険料金も変わるので、子供の正確な年齢が不可欠なのです。

よって学資保険の契約子供がすでにいる家庭か、そろそろ出産を控えてる家庭に限られます。

一方自己貯金はそういった縛りがありませんので、『そうだ、貯金をしよう』と思ったタイミングが始め時。

子供がいなくても、まだ予定がなくても、前もって準備に取り掛かれます。

この二つを比べるとかなり両極端に感じますが、結論を言うとどちらも教育資金の貯蓄に向いているツールです。

当たり前ですがこれらを活用するのは「人」なので、どっちが教育資金の準備に向いているか?というよりも自分にとってはどっちの貯蓄方法が合っているか?ということなのです。

自己貯金と学資保険はどんな人が向いている?

先ほど、自己貯金や学資保険を活用した教育資金準備は、活用する人によると述べました。

それでは具体的に、どんなタイプの人が、自己貯金、あるいは学資保険に向いているのでしょう?

これまで挙げたことをベースにして、以下に自己貯金や学資保険を活用した教育資金に向いている人のタイプを表にしてみました。

さてこれらを見比べてみて、あなたはどちらの方が多く当てはまるでしょうか?

預貯金向きな人はコツコツ進めていくのが上手なため、すでに貯金がある人が多いかもしれません。

そういった人は自己管理もしっかりしているので、口座を一つ増やしてもやりくりを上手にできます。

また、何か生命保険に加入しているようなら万が一の保障も備わっているので、それ以上に死亡保障を付ける必要がありません。

こういった方ならば、学資保険で貯蓄をするよりも個人でうまく管理しながら貯蓄をしていった方が自由度もあり効率的です。

一方今現在あまり貯金がなく、そもそも貯金が苦手という方は断然学資保険がオススメ。

預貯金のような自由度はありませんが、むしろその強制的な仕組みが結果的に功を奏します。

また死亡保障は子供が小さいうちほど必要になります。

学資保険はお分かりのとおり死亡保障を兼ね備えた生命保険。

今の時点で死亡保障が何も備わっていないようでしたら、学資保険に加入すれば貯蓄と保障を両方始められ一石二鳥でしょう。

ちなみに筆者の性格は・・・・断然学資保険派です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は個人貯金と学資保険について、どちらが教育資金の貯蓄に合っているか?を比較してみました。

結局のところ「その人の性格次第!」とういうことですが、それぞれのメリット・デメリットはあります。

貯金は得意でも、ちょっと大きく増やしてしっかり備えておきたいという方ならば学資保険はオススメですし、逆に自分は貯蓄は苦手だけど、別に生命保険はしっかり入っているしパートナーの備えがしっかりあれば学資保険を選ばず貯金で十分です。

いずれにせよ生活スタイルも含めて、家庭に合った方法をセレクトしていくのが一番。

ぜひ今とこれからのことをじっくり考え、一番あったスタイルを選んでいってくださいね。

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