我が家のスタイルと相性の良い生命保険はどれ?教育資金準備に役立つ6つの生命保険の特徴

私たちの親世代では、教育資金を貯めるなら学資保険という流れが自然で、利回りの良さから満期の時にはしっかり学資金が貯蓄がされていました。

それから時代は移り、今は学資保険だけでなくさまざまな形で教育資金の貯蓄ができるようになっています。

特に学資保険も含めた生命保険は種類も豊富。

選択肢が広がるのは良いことですが、どれを選んだらいいか分からなくなってしまいますね。

先に結論をいってしまうと、”人それぞれ”です。

好きな人のタイプが人それぞれ違ったり、今置かれている状況(年齢や結婚願望の有無など)で選ぶ人を変えたりすることってありますよね?(”状況による”という点に関しては特に女性はシビアでしょうか)

貯蓄の方法もそれと一緒で、要はその時の相性。

学資保険にも、他の生命保険にもそれぞれ魅力的なスペックが備わっており、相性の良いパートナーとくっつけばよいのです。

今回は、学資保険も含め、教育資金の貯蓄に向いているとされる6つの生命保険をご紹介します。

この記事をご参考になさって、ご自身のベストパートナーを見つけていただけたら嬉しいです。

保険の商品は3つに分かれる

そもそも保険の商品は、保険業法によって次の3つの分野に分かれています。

第一分野とされている生命保険は、人の死亡や貯蓄に関わる障害を担う分野。

「死亡保障の保険」といわれるだけあって、家庭の大蔵省ともいえる人にもしものことがあったとき、遺族にお金を残してあげることを目的としています。

商品数が400以上もあるといわれている生命保険は一見複雑でわかりにくい印象がありますが、ベースとなる形はたったの3タイプのみ。

  1. 収入保障保険
  2. 定期保険
  3. 終身保険

これら3つの保険はそれぞれ異なる特徴があり、その特徴を活かしつつ保険会社独自の特徴を組み合わせて様々な保険商品が作られています。

そして学資保険も生命保険のうちの1つ。

ばらばらに考えられがちですが同じくくりであることを覚えておきましょう。

生命保険の共通の特徴

沢山の種類がある生命保険商品ですが、元をたどれば同じ所から枝分かれしているもの同士、当然共通点もあります。

保険料は年齢が低いほど保険料が安い

保険会社はそもそも、私達の払込む保険料で会社運用をしています。

つまり私たちが払う保険料はすべてが将来保険金等の支払いに充てられるのではなく、保険会社が運用するための経費も含まれているということです。

実はこの純保険料の部分は保険会社によって大きな差はありません。

ということは、保険料が高いほど付加保険料(保険会社の経費)に多く使われていることになります。

これは人件費、広告費、店舗費などによって保険会社によって大きく異なります。

一方保険会社がどんな人に保険料を高くするかというと、”将来保険金を支払うリスクが高い人”。

死亡率の高い人や病気になりやすい人の保険料を安くして、高い保険金保障をしてしまったら割に合いませんし、そんな人ばかりだと会社が成り立たなくなってしまいます。

よって保険金を支払う確率が高い人の保険料は高く、逆にリスクが少ない人は保険料を低くしています。

”老化”がある私たちには自然な原理で、高齢になるほど病気にかかる確率や死亡率は高くなります。

そのため年齢がより若い方が保険料は安くなります。

性別でも保険料は変わる?

年齢と同様に男女でも死亡率の差があり、それが影響して男女で保険料に差が出ています。

2017年の男性と女性の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.26歳。

このことからも、女性は男性に比べ長生きで死亡率が低いという点で多くの保険商品の保険料は男性よりも安くなります。

ただし一部、男性の方が保険料が安く済むという保険商品も。

死亡率は男性の方が高いのですが、将来三大疾病になる確率は女性の方が高いというデータがあるのです。

契約者(主に親)が三大疾病になった時、その後の残りの保険料を免除してくれるという保険商品では、リスクのある女性よりも男性の保険料を安くなることもあります。

控除対象

生命保険は所得控除が活用できます。

保険の支払い時には一般生命保険控除や介護医療保険料控除が、受取時は一時所得の特別控除の対象。

そのためちょっとした節税対策になりますが、目を見張るほどの額ではないのでおまけ程度に考えておきましょう。

学資保険の特徴

昔から教育資金貯蓄の王道商品として名高い学資保険。

「こども保険」という別名があるほど、今でも幅広い年齢層から支持を得ています。

そんな学資保険にはどのような特徴があり人気を維持しているのでしょうか?

もちろん保険会社によって付帯しているメリットは異なりますが、学資保険のベースとなる特徴は次の3つです。

支払いが免除になる可能性がある

保険は本来、契約者本人が保険料を支払えなくなってしまった場合、保障額や保険金を減らしたり、解約返戻金を貰って保険を解約することになります。

亡くなってしまった場合は死亡保険金を受け取ることに。

どちらにしても続けてきた保険は止めざるを得なくなります。

しかし学資保険では、契約者(主に親)に万が一のことがあった場合にその後の保険料の支払いを免除してくれるシステムがあります。

つまり保険会社が契約者に代わって保険料を納めてくれるということ。

当然保障も続き、子供が契約満期の年齢になった時に学資金を受け取ることができます。

自分たちに何かがあってもこどもの未来をサポートできるのは親として安心ですね。

祝金がでる学資保険のプランもある

学資保険は、万が一の保障をしつつまとまった教育資金が必要になった時に備えることが目的で、主に大学資金等に向けて貯蓄することが多いです。

確かに大学への入学資金はこれまでと比べ物にならないほどお金が必要になりますが、子供にはそれまでに何回も節目があります。

大学と同様に、小・中・高校の入学時にも準備でかかる費用はたくさん。

子供が予想外に私立の学校へ進学する可能性も十分あり得ます。

そんなとき学資保険には、大学等入学時に受け取る満期保険金だけでなく、小・中・高校の入学タイミングにもお祝金として学資金を受け取れるプランもあります。

祝金がないプランと比較すると保険料は少々高くなりますが、それでも万一の急な出費に備えられるなら嬉しいことでしょう。

保険料総額が安くするカギは、払込年数と学資金の受け取り時期!

保険料は契約者の年齢・性別以外でも増減することがあります。

実は保険料の払込期間を短くするほど一度に払込む保険料は高くなりますが、払込む保険料総額は払込期間を短くした方が安くなるのです!

最終的に受け取る保険金額が決まっているなら、保険料が安くなるだけお金が増えることに得することができますね。

このように、支払った保険料に対し戻ってくるお金の割合のことを学資保険では「返戻率」といいます。

返戻率は以下の計算で求めることができます。

この割合が高いほど、払込んだお金よりも受取るお金が多いことになります。

返戻率が上がるのは私たちもありがたいことですが、全体を安くすることで早期払込してくれる人が増えれば、一度に保険会社に入るお金が高くなり、保険会社が運用できる資金も増えるため会社側にとっても都合が良いのです。

また、保険料の払込期間だけではなく、学資金を受け取るタイミングも保険料総額を低くするポイント。

多くの学資保険は17歳と18歳で満期(=学資金を支払う時期)を選ぶことができます。

情報元:ソニー生命『10秒でできる!学資保険シミュレーション”』

学資金を支払う時期が遅くなるほど保険会社も多い金額で資金運用が長くできるので、その分保険料が安くなります。

一番返戻率が高くなるのは、払込を早々と済ませ、受けとる期間を遅くすること。

結果、18歳満期の方が返戻率が上がりますので、急ぎで受け取りたい事情がなければ18歳満期を選ぶと良いでしょう。

学資保険の留意点

上記では3つの学資保険の特徴について述べましたが、保険を検討するにあたり留意してほしい点も3つあります。

返戻率が低い商品も出てきている

上記に挙げたように、返戻率の良さは学資保険の売りの1つなのですが、それが最近は低金利の影響で思ったより返戻率が上がらなくなってしまっています。

中には払い込んだ保険料よりも受け取る学資金が少ない商品も。

これでは最大の目的である”貯蓄効果”が薄れてしまいます。

学資保険に加入するときは元本割れしないかを必ず確認しましょう。

特約を付けると保険料が高くなる

自分の人生に何があるかなんて予知能力者でない限り分かりません。

そのために保険があるのですが、子供のことなら尚更考え得るリスクにできるだけ備えておきたくなりますよね。

学資保険でも、契約者のみならず子供が重い病気になったり怪我を負ったときの医療保障がセットになって販売されている商品があります。

しかし最近は各自治体で医療保障があるケースが多く、東京23区のように0~15歳まで医療費が無料というところも。

ということは、必ずしも保険でこどもの医療保障をカバーする必要はないです。

また”育英年金”といって、被保険者の親が亡くなった際、死亡保険金を年金で受け取る特約もあります。

年金受け取りにして、子供の毎年の教育費や生活費を賄えるということがメリットですが、これも得策とは言い切れません。

もし学資保険以外の生命保険に加入していて、その死亡保険金が年受取りの場合は重複してしまう可能性があります。

何よりこうした特約を付帯するとその分保険料が高くなります。

住んでいる地域の制度や家庭で備わっている保障が何かを今一度確かめ、不利益にならないように取捨選択しましょう。

こどもにも加入年齢範囲がある

学資保険に加入するには、学資保険契約者の他に、被保険者であるこどもの加入年齢範囲がキーになります。

保険会社によって異なりますが、大体2~12歳を上限にしているところが多いです。

自分の子供の年齢が検討している学資保険商品の対象年齢かをしっかり確認してから学資保険を選ぶようにしましょう。

また、契約時にこどもがいくつのときに学資金を受け取るか?を考えて保険料設定をするため、こどもの明確な年齢が必須となります。

よって基本的に学資保険に入れるのは出生後。

ただし保険会社によっては出生予定日から140日前でも可能としていることもありますので、早いうちから学資保険で貯蓄を始めたいときは検討している学資保険が出生前でも契約ができる商品かを確認しましょう。

学資保険に代わる5つの生命保険

冒頭でも話したように、教育資金の貯蓄といえば学資保険という絶対的な時代は少しずつ変化し、今では教育資金の貯蓄する保険として学資保険にも引けを取らない保険商品が数多く出回るようになりました。

ここでは、学資保険に代わる5つの生命保険についてお話しします。

1.低解約返戻金型終身保険

終身保険は払込期間を加入時に決め、毎月同じ保険料を払っていく保険です。

死亡保険の用途だけでなく老後の生活資金貯蓄に向いている商品ですが、中でも低解約返戻金終身保険はその特性から教育資金の貯蓄を目的にも活用できるとして注目されています。

低解約返戻金型終身保険の特徴は以下の3つ。

・保障が途切れない

終身保険は名前の通り、一生涯の保障がされた死亡保険。

本来は契約者が亡くなった場合にまとまった保険金を受け取れるという仕組みです。

それを敢えて保険を途中解約し、解約払戻金として保険金を受け取り、契約者生前に貯まったお金を活用するのです。

この解約払戻金を教育資金に役立てようという仕組みです。

保険金を受取り切ったら死亡保障がなくなるのは学資保険と同じですが、違いはいつのタイミングでまとまったお金を受取るかは自由に決められるということ。

学資保険のように子供の年齢がほとんど影響されないので、お金が必要だと思ったタイミングで保険を契約すればよいのです。

逆を言えば、もし子供が大学等へ進学せず思ったよりお金がかからなかったら、老後の資金準備にシフトすることも可能です。

もちろん死亡保障もそのまま継続されます。

・払込期間終了後に解約すると、払戻率が大幅アップ!

学資保険であった返戻率のように、終身保険にも払戻率があります。

払戻率は保険を解約した時に、払い込んだ保険料に対し支払われるお金がいくら増えるかの割合のこと。

ニュアンスは返戻率と似ていますが、学資金は受取る金額が決まっているので、返戻率も払込期間が終わってからは一定です。

一方解約払戻金は保険の継続期間に応じて上がっていく仕組みなので、保険を継続するほど払戻率がアップします。

引用:オリックス生命 終身保険RISE(低解約払戻金型)のパンフレット

金利の状況によっては、上図のように払戻率110%以上になることも。

これは最近の学資保険ではなかなかお目に係れない数字です。

受取り金額の大きさで考えるととても魅力的な保険ですね。

・低解約返戻金型は保険料が安い!

終身保険は学資保険のように、契約者が後々必ず保険金が支払われるという点で貯蓄型の保険です。

そのため保険料も割高になるのですが、低解約返戻金型の終身保険では、保険料払込期間中の解約払戻金を通常の約7割に抑制することで、保険料を安くすることができます。

情報元:オリックス生命 終身保険RISE(低解約払戻金型)のパンフレット

2.外貨建て保険

保険商品で貯蓄をする魅力はやはり”お金を増やせること”ですよね。

ところが最近の日本円建ての保険は、低金利や保険料の値上がりで思っていたよりも大きく増やすことが困難になってしまっています。

そこで最近保険会社でも商品が増えてきてるのが外貨建ての終身保険。

今後保険会社へ相談へ行ったとき、担当者から一度は提案されるかもしれません。

実は筆者も外貨建て保険で教育資金を積み立てています。

それではこの保険はどのような仕組みや特徴があるのでしょうか?

次の4つから説明します。

・外貨で資金運用をする

基本的には終身保険の仕組みと変わりませんが、外貨建て保険は名前の通り、保険の運用を外国のお金で行います。

主流は米ドルと豪ドル。

上図のように、保険料を支払うときは円をドルに換算して払込み、保険金を受け取るときはドルから円に直して受け取ることができます。

中にはドルのまま保険金を受け取れる商品もあるため、子供が海外留学することになった時にも活用できるでしょう。

・払戻率が高い

外貨建て保険が支持されている理由の一つが解約払戻金の払戻率が高い点です。

商品や為替にもよりますが、高い時は150%を超える場合も。

情報元:メットライフ生命『USドル建終身保険 ドルSmart』のパンフレット

米国では現在まさに金利上昇局面であるため、絶賛低金利時代である日本と比べても大きな払込率になります。

豪ドルも高金利のまま長らく安定しているそう。

このようなことから、資金をより大きくしたい場合は外貨建ては適役でしょう。

ただし為替の影響を受けやすい外貨建て終身保険には注意しておきたいことも。

外貨建てで教育資金を貯めたいと考えている方は次の2つのことも把握しておきましょう。

・為替の変動により安定性が薄い

ご存知の通り為替は日々変動するもの。

当然いい時もあれば芳しくないときもあります。

保険料はその時の為替によるので、月払いの場合は毎月保険料が変わります。

また保険金を受け取る際も為替次第のため、円高のときは思っていたよりも多く受け取れないかもしれません。

<保険料を払い込むとき>

<保険金を受け取る時>

教育資金に大切なことは、「必要な時期に、必要な金額を用意できる」ということ。

これらのことを鑑みると安定性にはやや乏しく、外貨建て保険で教育資金を貯めるにはリスクも覚悟しておく必要があります。

中には利率の数%を最低保証している保険商品もありますのでじっくり検討しましょう。

また、払戻率は学資保険同様に払込期間が短い方が高くなります。

その分保険料も割高になりますが、保険料金の総額は結果的に安くなる一方で保険金の増え方は大きくなります。

万が一円高になってもそれを上回る利益を得ることができる可能性もあります。

・為替手数料を負担する

日本円を他の通貨に変換してやりくりをするので、円→ドル、その逆でも手数料がかかります。

金額が多くなるほど手数料の負担も大きくなることを覚えておきましょう。

3.変額保険

外貨建て保険と並び、最近の貯蓄型保険としては主流になっているが変額保険です。

変額保険も利回りの影響を受けることがあり外貨建て保険と似ていそうな気がしますが、実際は別物。

実は変額保険は保険会社が運用しません。

契約者である私たちが、保険会社が用意してくれた投資信託等で運用する債券や株式を選び、その実績によって受取れる解約返戻金や満期保険金、死亡保険金の金額が増減する仕組みです。

選んだ商品の運用次第なんてちょっと怖い気もしますが、活用次第では強みともなる保険です。

現在変額保険の主なタイプは終身型と有期型の2タイプ。

まずは変額終身保険についてから説明しましょう。

変額終身保険

変額終身保険は、死亡保険が一生涯保障されつつ、解約時には解約返戻金が支払われる変額保険です。

変額終身保険の特徴は次の3つです。

・死亡保険金の最低保険金額は保障される

選んだ商品の運用が良ければ解約返戻金や死亡保険金が増えるので得になります。

また、万が一運用に失敗してしまっても、死亡保険金は基本保険金額分を最低限保障してくれます。

その点は安心できるのですが、解約返戻金は最低保障の対象外なため、全ては商品の運用実績にかかってくることに。

最初の商品選びが肝心です。

・保険料が安い

変額終身保険は、他の終身型の保険の中でも割安です。

全ては運用によりけりで契約者側が利になる可能性は不明確な点からそう設定されているのかもしれません。

保険料の負担を考えるとオススメといえますが、価値を置くものを明確にして慎重に選ぶことが大切でしょう。

・元本割れしない

運用実績によるということは不安定にも思えますが、死亡保険金の最低保障がある点と合わせると案外安定した保険ともいえます。

もし実績がよければそのタイミングで解約返戻金を受取ればよいですし、運用が悪ければ死亡保障金を遺族のために残すこともできますね。

つまりどちらをとっても元本割れは防げるということ。

ただし確実にまとまったお金が必要なタイミングがわかっている教育費に当てはめると、いささか疑問がうかびます。

実際のところ、教育費に欠かせない”確実性”を考えるとやや劣る傾向が。

しかし考えようによっては、もし子供が大学入学するずっと前でも運用実績のよいタイミングが来たら先に解約して準備しておいても良いでしょうし、教育費がさほどかからなかったら次のタイミングの良い時期まで待ち、老後資金に充てたり、こどもの結婚資金等に充てるのも手です。

そして残念ながら亡くなってしまうようなことがあっても、それを遺族の生活費や教育費に充ててあげることもできるので、損をすることはありません。

問題は子供の教育費が欲しいタイミングで運用がずっと不調だったとき。

そのケースさえ避けられれば教育資金貯蓄としての活用も不可能ではないでしょう。

変額有期保険

変額終身保険に続き変額有機保険を紹介します。

変額有機保険は保険期間が決まっており、万が一保険期間中に契約者が亡くなってしまった場合は死亡保険金が、期間満期まで元気に過ごすことができたら満期保険金が支払われます。

仕組みや特徴は変額終身保険とあまり変わりませんが、それと比較してやや異なる点を3つ説明します。

・満期保険金を教育資金に充てることができる

変額終身保険では解約返戻金を受け取ることで教育資金に充てることができますが、変額有期保険では満期保険金を教育費にすることができます。

この仕組みは学資保険とどこか似ていますね。

一番費用が大きく必要な大学等入学前に向けて払込年数と保険期間を設定しておけば、良いタイミングでまとまったお金が手に入りそうです。

・元本割れする可能性がある

変額終身保険と異なり、変額有期保険は保障期間が限られている保険です。

そして契約者死亡時の死亡保険金は最限保障されていますが、満期保険金はその対象ではありません。

満期保険金の受取額のすべては選んだ商品の運用実績次第なので、業績が伸び悩むといざ満額保険金を受取ろうと蓋を開けてみたら元本割れを起こすことも。

しかし運用実績の状況を見ながらファンド(特別勘定)を変更することで、増えた資産をキープできる仕組みなどもあります。

そういったものを上手に利用すれば、将来満期保険金を保険料総額よりもぐっと上回って受取ることもできるでしょう。

・養老保険より保険料が安い

変額有期保険は後に説明する養老保険と似たタイプの保険です。

そして養老保険と比べると、養老保険よりも保険料は安く経済的。

また例え保険料が高めに設定されていても、ファンドの手数料が安いので負担になりません。

このように投資と保障の両方の利点を兼ね備えた変額保険は、一見ハイリスクのような分、うまく軌道に乗れれば将来大きなお金に化けさせられる可能性を秘めています。

4.収入保障保険

名前を見たとき、「収入保障ってどういうことかしら?」と不思議に思う方もいるのではないでしょうか。

収入保障保険とは、もし契約者の夫や一人親が亡くなってしまったときに、遺族が死亡保険金を毎月のお給料のように分割して受取れる商品のためそう名付けられています。

このように、収入保障保険は残された遺族の生活費等の不足分を準備し、家族を守る保険。

そしてある特徴から別名「三角型の保障タイプ」とも言われます。

ところで、保険にはメリットとデメリットがありますね。

収入保障保険の仕組みにも善し悪しはあるのですが、こどもの教育費の貯蓄として活用すると、デメリットといわれている部分がむしろメリットとして活かされるようになるのです!

それゆえ今子育て世代にはもってこいの保険とも言われているほど。

収入保障保険には普段言われいているメリット・デメリットを含めて3つの特徴があります。

・保障期間、死亡保険金保障の限定が強みに

先程触れたように、収入保障保険は親の死亡時に保険がお給料のように毎月支払われ、家族を守っていく保険です。

そこまでは普通の保険とあまり変わらないのですが、この保険はには他の保険にはないある特徴があるのです。

それは”死亡保証が年齢とともに減っていくこと”。

収入保障保険は死亡保険金の支払いが分割なだけでなく、死亡時の年齢が高くなるほその受け取れるトータル死亡保険金が徐々に少なくなっていくのです。

保険保障期間中にずっと元気でいればいずれ死亡保険金は「0」円に。

このように、保険期間が限られ、且つ、何事も無ければ学資保険などのように満期保険金としてお金が支払われることがないため、収入保障保険は掛け捨ての定期保険です。

そしてこのような特徴から、別名「三角型の保険タイプ」とも言われているのです。

学資保険のように貯蓄性もないこの保険が、どうして子育て世代に向いている保険なのか不思議に思いますよね。

こどもにかかる費用は、小学校・中学校・高校・大学、それに生活費も加えて先々を見据えるとかなり高額な費用の山になっていて、私たちは最初その頂上にいます。

しかしこどもが大きくなるに従ってその山を徐々に降りていくことができ、こどもが高校生になればあとは大学だけに。

つまり子供が成長するほど、子育て全体に必要な費用は少なくて済むようになりますね。

この流れが、収入保障保険の仕組みと合致するのです。

子供が小さいうちほど万が一の時に残しておけるお金を大きく持ち、子供の成長とともに小さくしていく。

普段だったら掛け捨てでデメリットと思われがちなこの特徴こそが、子育て世代にとって合理的で無駄の少ない活用法なのです。

・今の時代背景にも合っている

様々な要因から晩婚化が進んでいる現代は、子供の出生年齢も高くなってきています。

1975年の第一子出産平均年齢が25.7歳だったのが2015年では30.7歳。

40年で5歳も年齢が上がっています。

筆者が以前働いていた小児科でも40歳代で第一子を授かったパパ・ママは少なくなく、今後も晩産化は進んでいくとみられます。

そうすると子供が独立する頃にはすでに定年後である人も珍しくないでしょう。

年齢が高い子育て世代の方ほど、こどもの将来への保障をしっかり確保しておく必要があります。

収入保障保険はそういった時代背景にも適している保険といえます。

・定期保険よりも保険料が安

掛け捨てタイプの保険は、貯蓄性がない分保険料が安くなります。

情報元:三井住友海上あいおい生命『&LIFE新収入保障』

また一度契約したら毎月一定額で、値上がりもありません。

返戻率なども関係ないので、ある程度の死亡保障が備わっているならば保険料は限界まで安い方がお得になります。

収入保障保険を検討する際は、シンプルに安い保険料の保険を選びましょう。

さらに契約者の健康状態やたばこの喫煙の有無で保険料がぐっと安くなることも。

健康状態が思わしくなく喫煙もしている人と、1年以上禁煙、もしくはたばこを吸ったことがなく健康状態も問題ない人とでは、保険料が50%以上も差が出る商品もありますので、健康に自信がある方や喫煙をしていない人はよりメリットを感じられるはずです。

5.養老保険

これまで紹介した保険のうち、学資保険により近い仕組みの保険が養老保険です。

保険期間中に契約者が亡くなると死亡保険を、保険期間満期に生存していれば満期保険金を受け取ることができます。

変額有機保険も同じような内容でしたね。

「養老」というネーミングだけあって、老後に必要になるお金を資産形成向きの保険です。

高齢者向けの保険の仕組みを活用して子供の教育資金を作り出すとはなんともユニークな展開ですが、そんな養老保険には次の2つのような特徴があります。

・貯蓄と保障を兼ね備えた保険

先に述べたように、養老保険では、払込んだ保険料をいずれ死亡保険金や満期保険金として必ず受け取ることができます。

死亡保障を得ながら貯蓄ができるという点から”貯蓄性”と”保障”を兼ね備えた保険といえます。

(途中解約さえしなければ)受取れる保険金額も契約時に設定した金額が約束されているため、保険金額を受け取るときに為替の状況を気にしたりハラハラさせられる心配はありません。

・保険料は割高だが安定

定期保険の1つといえど保険料は比較的割高。

情報元:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『養老保険』電子パンフレット

他の保険商品より負担は増えますが、毎月決まった保険料金額を払い込むため為替リスクに振り回されることなく安心です。

保険料が明確であれば月々の家計もやりくりしやすくなることでしょう。

ただ最近の日本の養老保険は元本割れをする商品もあることから、ソニー生命のような外貨建ての養老保険も参入し教育資金の貯蓄として注目されています。

外貨建て養老保険について詳しく知りたいい方はこちらの記事をご参考にしてみてください。

参考記事⇒【ソニー生命学資保険】私に向いてるのは円建?米ドル建?『ソニー生命』教育資金貯蓄にお勧めの商品2つの特徴と詳細

6つの生命保険を並べて比較しよう

ここまで学資保険以下6つの生命保険について述べてきました。

しかし読み進めていくうちに「何の保険にどんな特徴があるのかわからなくなっちゃった」と思ってしまうかもしません。

また、「保険の特徴同士を比べて自分に合うものを選びたい」という方もいることでしょう。

そこで、これまで説明してきた6つの保険について簡単に表にまとめてみます。

比較項目は以下の5つに絞りました。

  • 保険料
  • 為替リスク
  • 保険料の変額
  • 保険金額
  • 保険期間

それでは上記の項目をもとに、さっそく表にしてみましょう。

いかがでしょうか?

比べてみると保険商品の持つメリット・デメリットがなんとなく浮き彫りになりますね。

しかしこれまでお読みになってお分かりのように、保険はさまざまな組み合わせができるため保険商品も数多く出回っています。

養老保険も、今回はベーシックな特徴を述べましたが、最近では外貨建ての養老保険型商品も販売されています。

正直なところ最近の養老保険は元本割れをする商品が多く、外貨建てにシフトしているものもあります。

そうすると利回りは確かに良くなるのですが、その分為替リスクを受けることに。

この特徴とご自身の希望を照らし合わせてまずはより理想に近いタイプの保険をベースにし、それから自分流にカスタマイズしていってはいかがでしょうか。

生命保険の共通の留意点

生命保険は活用目的に応じて種類も豊富で特徴も様々ですが、共通に留意しておきたいこともあります。

それが次の3つです。

・元本割れをする商品もある

これまでの保険タイプの説明からも分かるように、支払ってきた保険料の総額よりも保険金額が下回ってしまう、元本割れを起こす商品もあります。

特に日本円建ての保険はその可能性が高く、利率があってもごくわずかで思ったよりも保険金が増えないことも少なくありません。

そういったことも手伝って最近は外貨建ての商品が人気を出してきているのですが、為替リスクの変動に左右されやすい外貨建ても決して元本割れを起こさないとも言い切れません。

まずは契約時に将来どのくらいの利率があるかをしっかり確認して、決して損にならないようなプランを見定めましょう。

・途中解約すると損

保険金を元本割れにしてしまう要因の一つとして途中解約があります。

『保険料が高くて払い続けられない』や『保険以外にお金をかけたいものができた』などの理由から、途中で保険を止めざるを得ない状況を招くこともあるかもしれません。

保険の解約手続きをすると解約払戻金が保険会社から支払われますが、保険料払込期間中に途中解約すると最も損をしてしまいます。

”生命保険の共通の特徴”の説明の時に、払込む保険料の一部は保険会社の経費に使われていると述べましたね。

保険料払込期間中に途中解約すると保険料の多くが経費や運用手数料で持っていかれ、それらを差し引いて支払われる解約払戻金はほとんど返ってきません。

しかも保険の契約を結んでから短期間で解約するほど損に。

防ぎようのない急な事情もありますが、保険料が高くて払込めないという解約理由は、保険契約時にある程度回避することができる事由です。

保険は加入すると長い期間付き合っていくものですので、払込保険料は無理のない範囲で設定しましょう。

・つぶれない会社を選ぼう

どんなに保険料が安かったり、保険内容や利回りがよく見えても、保険会社がつぶれてしまっては元も子もありません。

いざ保険にお世話になろうというタイミングになったとき、保険会社の経営状態が悪くお金を支払ってもらえないなんてことになったら大変ですね。

そのためにも、将来も継続性のある保険会社を見極めることはとても大切です。

イイなと思った保険会社が見つかったら、ぜひ以下の手順で保険会社の経営状態を調べてみましょう。

  1. 保険会社のホームページを開く
  2. 【会社情報】欄をクリックする
  3. 【ディスクロジャー】という項目をクリックする
  4. 【ソルベンシー・マージン比率】を開く
  5. ソルベンシー・マージン比率が600%以上だった場合は安全圏。

ソルベンシー・マージン比率とは、天災等で膨大な被害が出て保険会社が多額の保険金を支払うことになっても、保険会社に請け負える能力があるかなどを表した指標のこと。

このパーセンテージが高いほど、保険会社に余裕があることになります。

以前は200%以上くらいでも一安心とされていました。

また、時に新しい保険会社や小規模な保険会社でも数値が大きくなる場合もありますので絶対ではありませんが、最近では600%以上が経営状態を見定めるボーダーラインとされているようですので、一つの目安にしてみましょう。

どれが良いかは人それぞれ

今回は学資保険をはじめ、教育資金貯蓄の目的に適した生命保険を6つ紹介しました。

しかし繰り返しになりますが保険選びは最終的には相性です。

『保険料は安く抑えたい』

『将来500万円貯めたい』

『貯蓄しながら万が一にも備えておける保険がいい』

『ちょっとリスクを負っても、ハイリターンにかける!』

”教育資金を貯める”という目的は同じでも、次にくる希望は人それぞれですから、他の人にとって良い保険内容でも自分にとっていいものとは限りません。

今回紹介した6つの生命保険はほんの一部ですが、この6つは生命保険の代表格でもあり、これらの組み合わせによって何通りもの保険商品が生まれています。

自分の理想に近い保険ベースをしっかり見つけられれば自ずと的は絞れてきますし、展開してより理想に近い保険商品も見つけられるでしょう。

また保険とは結婚と同じで、一度始めると長いお付き合いです。

理想を盛り込み過ぎると保険本来の機能が薄れてしまうこともあるので必要ないものはそぎ落とすに限りますが、妥協する必要もありません。

不満や不安を抱えたまま保険を契約し、いずれそれが大きくなって離婚(=途中解約)とならないように、不安点はしっかり取り除いた状態で契約をしましょう。

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