
明治安田生命の学資保険『つみたて学資』は2016年10月発売と商品としては新しく、販売から3年も経っていません。
それにも関わらず2018年8月の時点で契約件数が79万件を突破する人気ぶり。
口コミなどを見ても評判が良く、さまざまなブログや保険雑誌でも取り上げられています。
筆者自身も、学資保険の記事を書くにあたり数々の学資保険を比べる中で、『つみたて学資』はもっともシンプルなつくりで魅力的に感じました。
そんな大人気のプランの仕組みと特徴についてひも解いていきましょう!
本記事では、『つみたて学資』の以下の項目を中心にまとめています。
- 『つみたて学資』のプランについて
- 『つみたて学資』の返戻率はどのくらい?
- 『つみたて学資』のメリット・デメリット
- 『つみたて学資』を加入した後に受けられる明治安田生命のサービス・キャンペーン
また、年齢別の保険料シュミレーションや、学資保険商品で同じく人気の高いソニー生命とニッセイの学資保険とも比較していますのでご参考にしてみてくださいね。
当記事が現在学資保険を検討しているご家庭の一助になれば幸いです。
もくじ
- 1 『つみたて学資』の口コミ・評判はどのくらい?
- 2 『つみたて学資』のプランと教育資金について
- 3 『つみたて学資』は返戻率が高い
- 4 万が一があったときの保障について
- 5 保険料について
- 6 返戻率を上げる方法は加入方法にある!
- 7 『つみたて学資』の加入条件、必要事項
- 8 明治安田のメリット・デメリット
- 9 『つみたて学資』と税金について
- 10 契約の変更について
- 11 万が一解約をするときは
- 12 『つみたて学資』の取り扱い店舗について
- 13 つみたて学資に加入すると育児の悩みについて専門家に相談できる!(24時間妊娠育児相談サービス)
- 14 豪華賞品が当たる!?キャンペーン
- 15 学資保険を検討する際の注意点
- 16 他保険会社の学資保険と比較しよう
- 17 まとめ
『つみたて学資』の口コミ・評判はどのくらい?
『つみたて学資』のプランについて解説する前に、実際に『つみたて学資』を選んだ先輩パパ・ママの生の意見を聞いてみましょう。
上の内容を見て分かるように、マイナスになるような口コミはすごく少なかったです。
特に”決めては返戻率だった”、”今のご時世で返戻率が良くありがたい!”といった、高返戻率という点に票が集まっていました。
また学資金が支払われるタイミングや保険料の払込スケジュールへの口コミも多いことから、つみたて学資そのものの仕組みが評価されているようです。
『つみたて学資』のプランと教育資金について
現在の『明治安田生命』は、明治安田保険相互会社と安田生命保険相互会社が合併してできた会社です。
2004年に合併したのでまだ記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
学資保険は旧安田生命時代でも旧明治生命でも以前から販売しており、旧安田生命では『こども保険 レオ&ライア』を、旧明治生命では『こども保険ハロー!キッズ』という学資保険をそれぞれ販売していました。
しかしこれらの学資保険は合併を機に販売停止に。
合併後は2005年に『こどものほけん』を販売し、転じて現在は『つみたて学資』という学資保険が販売されています。
それでは『つみたて学資』のプラン内容について見てみましょう!
『つみたて学資』はシンプルプランで1つのみ!
『つみたて学資』は親の万が一の事態に子供の将来への保障を備えつつ、一番お金がかかる大学への教育費を準備できる学資プランです。
例のように15年間払い込んだ保険料は、大学入学以降に教育資金(3回)と満期保険金(1回)として計4回受け取れます。
この4回ある支払金は同額で、1回の教育資金の金額は40万円~75万円まで5万円単位で設定できます。
『つみたて学資』の学資保険プランはなんとこの1種類のみ!
1商品内で2-3個パターンを提案している保険会社が多い中、とても潔い選択といえます。
また他社の保険会社の学資保険の中には、幼稚園入園前もしくは小学校入学前から入学(入園)祝金をコンスタントに受け取れる商品がありますが、『つみたて学資』では祝い金の受け取りプランはありません。
ちなみに旧安田生命で販売していた『こども保険 レオ&ライア』は祝い金を4歳から受け取れるだけでなく、育英年金も付いたプランでした。
そんなレオ&ライアとつみたて学資を比べると、つみたて学資は随分シンプルな仕組みになりましたね。
配当金はある?
保険会社の運用がプラスになった時、プラスになった分を保険加入者に均等に還元してくれる配当制度。
『つみたて学資』は無配当のこども保険なので、配当金はありません。
もし配当金も希望しているようでしたら、他の配当金付の学資保険を検討しましょう。
『つみたて学資』は返戻率が高い
『つみたて学資』の魅力は何といっても返戻率の高さにあります!
返戻率とは、将来受け取る総額に対し、どれだけの保険料を支払うか?を割合にしたもの。
返戻率が100%を下回れば受け取る金額より保険料を多く支払ったことになり損したことになりますし、100%を上回るほど受け取る金額より保険料総額が安く済んだ=得したということになります。
返戻率は経済情勢が影響しており、マイナス金利で返戻率が下がっている現在でも『つみたて学資』は高返戻率!
プランの組み立てによっては109.0%を実現できます。
また返戻率は保険料の払込方法や祝い金・学資金の受け取り方法とも関係があり、契約次第で返戻率が100%を下回ってしまう (元本割れ)学資保険商品も少なくありません。
ところが『つみたて学資』では、どんな払込方法を選択しても元本割れをしません!
これも『つみたて学資』のプランのシンプルさによって成り立つメリットです。
万が一があったときの保障について
学資保険への加入のメリットは貯蓄性と保障を兼ね備えている点ですよね。
『つみたて学資』は高い返戻率で貯蓄性に優れているだけでなく、万が一の事態にあった時の保障もしっかり考えられています。
保険料の払込免除
『つみたて学資』では、保険料払込期間中、契約者に万が一があった場合には保険料の払込が免除されます。
免除された=保険料の払込があったものとして扱われるので保障は継続し、もちろん教育資金や満期保険金は支払われます。
保険料払込の免除の対象となる、契約者の”万が一”の範囲は以下の通りです。
- 死亡してしまった時
- 明治安田生命が定める身体障害状態に該当した時
明治安田生命が定めている身体障害状態には、両目や両手足、両耳などの部位が身体的機能を全く失ってしまった状態等が含まれます。
がんは保険料の払込免除対象?
以前は保険契約の型が免除事由に応じて1型と2型の2つあり、2型では悪性新生物(がん)も保険料の払込免除対象に含まれていました。
しかし現在は残念ながら2型の取り扱いをやめてしまっているようです。
よって今は『つみたて学資』でも、悪性新生物(がん)の診断を受けても保険料の払込免除にはなりません。
死亡給付金
考えたくないことですが、もし子供が保険期間中に亡くなってしまった場合、死亡給付金が保険会社から支払われます。
詳しい金額については約款で確認したり、明治安田生命の窓口で確認してください。
医療費特約など、付加できる特約はある?
契約者が亡くなると保険料の払込免除にはなりますが、通常の生命保険のように死亡保険金はありません。
また、他保険会社であるような医療費保障などの付加できる特約はないので、入院・手術をしても保障はされません。
なお明治安田生命では2019年4月から、健康診断の結果を提出すると、結果に応じて保険料がキャッシュバックされるという、”健康キャッシュバック特約”というものができました。
これはベストスタイルという明治安田生命の生命保険商品が受けられるもので、『つみたて学資』は適用対象外。
このように魅力的な特約を受けられないのは少々残念ですが、逆を言えば、最初から特約付加の選択肢がないことで、かえって保険料の値上がりの心配もなくシンプルに考えられるとも言えます。
それでも怪我や病気が心配な時や、お葬式代など万が一の時に必要なお金を備えたいときは『つみたて学資』とは別に生命保険等に加入することをお勧めします。
お金に困ったときは契約者貸付制度の活用が可能
先述したように、『つみたて学資』には他社であるような医療保障などの特約できる付加はありません。
しかし”ご契約者貸付制度”という制度があり、急な出費に対して入用額を貸付してくれます。
どんなに健康に気を付けていても、不慮の事故や病気は誰にでも起こりうること。
そして怪我や病気を患ってしまうと莫大な治療費がかかることもあります。
そんなときに契約者貸付制度を利用すれば、急な手術費用や入院費などの出費を工面することができます。
他に医療保険に入っていなくても一時的なカバーはできそうですね。
金額は1,000円から主契約の返戻金の90%まで(保険料払込済の場合は80%まで)。
返済はいつでもできますが、もし契約者貸付制度を利用して返済をしていないと、教育資金、満期保険金、死亡給付金、返戻金等は、貸付金の元利合計額が差し引かれた金額で清算されますので注意しましょう。
保険料について
『つみたて学資』のプランの特徴も大事ですが、やはり気になるのは保険料と返戻率ですよね。
正直に述べると『つみたて学資』は他社よりも返戻率が高いと評判な一方で、保険料が高いというイメージを持たれてしまうよう。
なぜ保険料が高めと思われてしまうのでしょうか?
そして実際に保険料や返戻率はどのくらいなのか?を見ていきましょう!
保険料金と返戻率
目安に学資金等の受取総額を200万円として、保険料と返戻率を男女別で表してみましょう。
受取総額以外の設定は以下の通り。
この条件で保険料と返戻率を求めるとこのようになります。

いかがでしょうか?どの年齢においても1万円ちょっとで済みますので、実際は周囲で言われるほど高い印象はありません。
また返戻率を見てみても、やはり100%を切ることはないようですね!
この表で設定した条件は『つみたて学資』の中でもっともベーシックなものなので、各年齢の最低返戻率とも言えます。
つまりこれ以上返戻率が下回ることはないと考えます。
ところで男女比を見てみると、同じ年齢でも男性の方が保険料が高いですね。
これは、男性の方が女性より死亡率や3大疾病にかかる確率が高く、健康を損なうリスクが高い(=保険会社が保険料免除などを負担するリスクが増える)ため。
よってママがパパより同い年以下であれば、ママが契約した方が保険料はより安く済みます。
保険料の払込期間は2つから選べる
『つみたて学資』の保険料払込期間は10年・15年の二択のみ。
18年まで払込OKなプランがある他保険商品と比べると少し短めですね。
最長でも15年という短期間で保険料の支払いを済ませないとならず、これが『つみたて学資』の保険料が他学資保険商品より高いと思われるからくり。
しかし実際は上表のように飛びぬけて高いわけではありません。
また『保険料の払込が早めに終わる』のはメリットとも捉えられます。
余談ですが、筆者も先日、子供の教育費準備用に保険料払込期間が15年の保険に入りました。
学資保険ではない&兄弟を見込んで2人分の子供の教育費を考えて加入したため、毎月高額な保険料の引き落としにハラハラさせられていますが、それでも2人分が一気に15年で終えられると思えば加入してよかったと思っています。
保険料の払込経路は、原則2択
『つみたて学資』では、保険料の払込経路は3つ用意されています。
- 口座振替扱い・・・口座振替による払込み。毎月27日に自動的に口座から引き落し
- 送金扱い・・・払込取扱票による払込。ゆうちょ銀行をはじめ、郵便局、金融機関、コンビニからでも支払いが可能
- 店舗扱い・・・店舗持参による払込。原則として、新たな振込経路に変更するまでの期間に限り有効
3つありますが基本は口座振替扱いか送金扱いかのどちらか。
なおクレジットカード払いの取り扱いは行っていません。
ちなみに学資保険ではありませんが、JA共済の『こども共済』ではクレジットカード払いもOKです。
どうしてもクレジットカード払いがいい!という方はこちらも検討してみてはいかがでしょうか。
(念のためJA共済の参考記事を紹介します⇒【2019最新】JA『こども共済』は災害時の保障も万全!?5つの保険会社の学資保険とも比較してみよう)
ショッピングもカード決済が主流になりつつある時代ですから、保険料の払込もぜひクレジットカード払いOKになってほしいものですね。
保険料の払込回数は3択
保険料の払込回数には次の3つの方法があります。
- 月掛:1年に1回
- 新半年掛:半年に1回
- 新年掛:毎月1回
裏技!?保険料の前払いも可能
保険料の払込経路が送金扱いか店舗扱いのときは、保険料を前もって払い込むことも可能です。
これを前納といいます。
前納=前もって保険料を払い済みにする印象を持ちますが、実際は保険会社に将来分をまとめて預けているイメージ。
前納した直後に将来分が払込済みになるのではなく、先に保険会社にお金をまとめて積み立てておいて、払込期月の契約応当日になったときにそこから必要保険料が引かれていく仕組みです。
そのため途中で保険料の払込免除になったり途中解約をして保険料の払込が不要になった場合は、前納分に残金がある場合は返金されます。
また、前払いをすると保険料の値引きサービスが!
つまり返戻率が高くなります。
前納する額が大きいほど値引きが増えるので、手もとにある資金に余裕があるときは前納にしてみましょう。
返戻率を上げるには特に全期前納がオススメです。
兄弟割引ってあるの?
公式ホームページ等を見ても、『つみたて学資』には保険料の”兄弟割引”といったサービスは見当たりません。
なおフコク生命の学資保険『みらいのつばさ』には兄弟割引制度があります。
兄弟で学資保険に加入したいときや、2人目を検討中のご家庭では、『みらいのつばさ』も候補の1つにしてみてはいかがでしょうか。
フコク生命公式ホームページ:https://www.fukoku-life.co.jp/ad/gakushi/index.html
参考記事:伝統ある保険会社”富国生命”の学資保険『みらいのつばさ』を保険料シミュレーション付きで詳細に解説!
受取総額が280万円以上なら保険料に高額割引が適用される
先述したように『つみたて学資』には兄弟割引はありませんが、代わりに(?)高額割引制度あるのをご存知ですか?
もし一回の学資金の受け取り額を70万円以上で契約した場合、”高額割引制度”が適用され月々の保険料が安くなります。
高額割引のない1回の受け取り額が65万円と、1回の受取額を70万円にして高額割引を適用するなら、断然、1回受取額が70万円の方がお得に貯蓄ができます。
もし学資金の受取総額を280万円以上300万円以下で検討しているようでしたら、『つみたて学資』の高額割引制度は魅力的ですね。
返戻率を上げる方法は加入方法にある!
ズバリ、返礼率をベースよりアップさせるには加入方法を工夫していくのがポイント!
上記のことを踏まえ返戻率をより上げたいときのポイントをまとめると次の5つです。
それぞれシミュレーションを交えてみていってみましょう!
(できれば)ママが契約者になる
上記の保険料シミュレーションで表したように、同じ年齢・同じ学資金総額では、女性の方が男性より保険料が安くなります。
契約者をパパかママかで悩んでいるようでしたら、ママを契約者にしたほうがお得です。
パパ・ママも子供も、1歳でも若いうちに学資保険に入る
学資保険も含め、保険は1歳でも若いうちに加入する方が優位です。
悲しい話ですが年齢を重ねるほど人は”死”に近づいていきますね。
契約者の死亡確率が上がるのに合わせて保険料も年齢が高くなる方が上がるので、どの学資保険に加入するかを決めたら、次の誕生日前までに契約をしましょう。
学資保険においては子供の年齢もより小さいうちの方がベター。
子供の年齢以外を同じ条件に契約しても、被保険者である子供の年齢が1歳でも違うと、以下の例のように保険料に違いが出ます。
保険料総額が低くなることは、ひいては返礼率が上げることとイコールですので、契約者同様、子供の年齢もできる限り小さなうちに加入しましょう。
また学資保険契約には親子それぞれに年齢制限あり、子供の年齢が大きかったり、契約者が高齢だと加入ができないケースもあります。
返礼率のアップの目的だけでなく、学資保険の選択肢を広める上でも早めに行動しましょう。
払い込み期間を短くする
保険料の払い込みは短いほど返礼率がアップします。
『つみたて学資』において、保険料の払い込み期間は10年と15年の2択のみでしたね。
同じ条件で保険料の払い込みを15年から10年に短縮しただけでも、以下のように返礼率が1.5%アップに!
その分1回の保険料は高くなりますが最終的な保険料総額は10年の方が安くなります。
見積もった結果10年払いの保険料でも許容範囲内であれば、短い10年払いの方がおすすめです。
払い込み方法を全期前納にする
払い込み期間と同様、払い込み方法もできるだけコンパクトにまとめた方が返礼率を上げられます。
ベストはやはり”全期前納”!
上記のように30歳男性が払い込み方法を月掛から全期前納にするだけでもこんなに違いが出てきます。
全期前納までは負担という方は、月掛から新半年掛・新年掛への変更でも返礼率は上がります。
その分、半年もしくは年に1回訪れる払込を見越して、自分で日頃から計画的に貯蓄・管理する必要がありますが、受け取り総額に対し、保険料の払込方法次第で返礼率がどれくらい変わるか?は一度見積もってもらうと参考になるかもしれません。
高額割引を適用させる
全体から保険料割引されるということは、返戻率が上がるということ。
例えば、30歳の契約者(男女)が上記でシュミレーションをした時と同様の条件で、受け取り総額だけ300万円に変更したとしましょう。
受取り総額を300万円とすると、1回に受け取れる学資金の金額は75万円ですね。
75万円は高額割引が適用される金額です。
上記条件で1回の保険料は15,970円となり、保険料総額は287万4,600円。
(式) 15,995(円)×12(ヶ月)×15(年)=287万9,100(円)
将来300万円受け取るとしているので、結果、自分でコツコツ貯めるより12万900円も増やせています!
しかも保険ですので上記のような保障付き。
返戻率を求めると104.1%になります。
上の条件で受取総額が200万円のときの返戻率は102.9%だったことから比べると、1.4%もアップしました。
つまり小さく納めて大きく増やせたということです。
受取額を増やせば当然予定していた保険料より高くはなりますが、高額割引も視野に入れ自分たちにメリットの大きい方を選択してください。
『つみたて学資』の加入条件、必要事項
学資保険の加入制限や条件は、契約する学資保険によってさまざま。
『つみたて学資』に加入する際は次の3つに留意してください。
これらは他の学資保険との比較材料にもなります。
加入可能な年齢
先述したように、学資保険にはそれぞれプランに加入できる年齢制限があります。
『つみたて学資』における契約者と被保険者の年齢は以下の通り。
明治安田生命では被保険者から見て3親等以内の人であれば契約可能となっていますが、最高45歳までとなると必然的にほぼパパ・ママに限られてきますね。
高齢出産の方が多くなっている昨今では、少々年齢制限が厳しいようにも感じられます。
また子供の年齢も6歳までとやや短め。
6歳といえば小学校上がる前までの児童に限られることになります。
高齢出産の方や子供がすでに小学生の家族、高齢のおじいちゃん・おばあちゃんが孫のために学資保険に加入したい場合は加入は難しいでしょう。
ただしどうしてもという場合は、3親等まで大丈夫なので、パパ・ママの兄弟姉妹に契約者になってもらうという手もできるかもしれません。
妊娠中でも加入できる?
子供の年齢に応じて学資プランを立てるために、学資保険の契約において被保険者となる子供の正確な年齢は必要不可欠。
ただし出生予定日の140日前からであれば、出生前でも『つみたて学資』に入ることができます。
子供が生まれてからは子育てが忙しくなってしまい、学資保険を検討する時間がなかなか取れない可能性もあります。
加入はより早い時期に越したことはありませんから、時間も身体的にも余裕のあるうちに済ませておきましょう。
健康診断は必要?
学資保険の中には、保険会社所定の医師の審査が必要なものもあります。
『つみたて学資』では、学資保険申し込みにあたり医師の審査を受ける必要はありません。
『つみたて学資』加入をするときは健康状態を告知する方法のみで大丈夫です。
なお告知は保険会社と契約者の公平性を保つために課せられている大切な義務。
正しい告知をしないのは告知義務違反に当たり、後々保険金や学資金等のお金が受け取れないばかりか、途中で解約を余儀なくされる場合もあります。
現在以前に病気や怪我を抱えていても、包み隠さずありのまま告知するようにしましょう。
念のため告知義務が必要な項目が記載されているページを以下にリンクしますので確認してください。
⇒明治安田生命 契約申込みにあたり告知をいただく内容(健康状態など)について
明治安田のメリット・デメリット
これまでのことを踏まえ、『つみたて学資』のメリットとデメリットを表にまとめます。
ただしこれはあくまで筆者個人の見解によるもの。
当然のことながら考え方は人それぞれなので、筆者がデメリットとしたことをメリットと捉える人もいるでしょう。
それなので、以下のメリット・デメリットは一意見として参考してください。
『つみたて学資』と税金について
学資保険のような生命保険は、保険料を支払っている時と学資金等のお金を受けとった時とで税金の比重が変わります。
保険金等を受け取ったときは所得税がかかる
所得が増えると税金が増えますよね。
学資保険の学資金や死亡給付金等も課税対象なので、こうした保険金等を受け取れば一時的に所得が増え所得税が高くなります。
ただし学資金の受け取りが50万円以下は非課税なので、一時所得になる心配は少ないです。
また契約者・被保険者・保険金受取人の関係によって、所得税、住民税、贈与税、相続税といったように税金の種類が異なってきます。
受取人を変えるだけで多少節税対策ができる場合も。
税金にたくさん持っていかれたら勿体ないですし、契約の際に節税対策についても明治安田生命の窓口で詳しく聞いておきましょう。
保険料払い込み期間中は税金が安くなる!
学資保険は生命保険料控除対象です。
学資金を受け取ると所得税が増える一方で、年末調整や確定申告で申告をすれば、保険料払い込み期間中は毎年契約者の税金が安くなります。
税金は保育料とも深い関係があり、住民税が安くなれば保育料も下げることができます。
将来子供を保育園に預けたいと考えている家庭には嬉しいですね♪
年末調整や確定申告は少々手間もありますが、正しく申告すればメリットも多いものですので面倒くさがらずにしっかり行いましょう。
なお生命保険料控除や保育料などについては以下の記事も参考にしてください。
参考記事
・学資保険は控除対象で税金が安くなる!住民税・所得税併せて最大6.8万円節税できる仕組みと3つの手続き方法
・【保育園に預けたい!】年収500万円の我が家で保育料込みの月々子育て費は月収の1/4で済む!?園児が必要な保育料と生活費
契約の変更について
引越し、改名、転職など、学資保険の契約後に環境が変わることは十分にあります。
もし契約内容が変更される場合は速やかに変更手続きを行いましょう。
住所変更はお早めに
契約変更の中で特に気を付けたいのが住所変更です。
今後新居を構えたり仕事の関係で引っ越しをすることもあるでしょう。
正直なところ、保険って入りたての時は覚えていても口座振替ならば保険料は自動引き落としですし、いざ必要になるときまで存在を忘れがち。
ガスや水道等の手続きは済ませて生命保険まで気が回らなかったというこということはよくあります。
しかし住所変更がされていないと保険会社から重要な知らせが通知されなかったり、学資金等の請求手続きがスムーズに行えないなどといった問題が発生してしまいます。
引越しをしたら、水道・電気・ガス・保険!としっかり覚えておきましょう。
また結婚等での改名・転居による契約者の内容変更手続きも同様です。
シングルマザーは契約の見直しを
『つみたて学資』において、保険を契約後、離婚等の事由から任意の契約者変更は可能となっています。
縁あって巡り合い永遠を誓い合った仲でも結局は他人同士。
相容れない理由等で離婚してしまうこともあるでしょう。
その際、学資保険の契約者が父親、親権が母親にある場合は契約を変更しておいた方がいいです。
というのも、契約者が父親のとき保険料の支払いは引き続き父親ですが、学資金や満期保険金も父親に支払われることになってしまうからです。
ただし契約者を変更したことで保険料が変わる可能性も。
変更後の契約者の年齢や性別等によっては、変更前よりも保険料が高くなる場合もありますので慎重に検討しましょう。
万が一解約をするときは
学資保険の途中解約はいつでもできます。
また、契約してから経過した年数によって解約返戻金を受けとれるので、いくらかお金が戻ってくるかもしれません。
しかし一度契約した保険の途中解約にはリスクがあることを覚えておいてください。
解約返戻金は元本割れが基本
『解約返戻金はそれまで払い込んできた保険料分がそのまま返金される』と思いたいところですが、実はそうではありません。
解約返戻金はほとんどが払込保険料の合計額よりも少なくなります。
というのも保険料の積み立ては単なる預貯金と異なり、私達が今後払い込むであろう保険料の一部は他者の保険金や保険会社の経費に充てられています。
つまり解約する日まで払い込んできた保険料総額から経費等を差し引いた残りの金額が、受け取れる解約返戻金ということ。
また解約返戻金の金額は契約者・被保険者の年齢、契約者の性別、そして契約の経過年月数が影響します。
契約後の経過年月数が短いほど解約返戻金も少なくなりますので、短期間で解約をしたときは解約返戻金はまったくないか、あってもごくわずか。
払い込んできたお金よりバックされるお金が少ないわけですから、原本割れということになります。
これではせっかく返礼率の高い学資保険に入ったメリットが活かせなくなってしまいます。
学資保険もそうですが、生命保険の契約は途中解約をしない覚悟で加入することが大切です。
そして途中契約をせざるを得なくならないように、自分たちにとって無理のない保険料の払込スケジュールを立てるよう心がけてください。
学資保険を失効・途中契約しないで済む、2つの方法
もし出費が重なったり環境の変化で保険料の支払いが負担になってしまうこともあるかもしれません。
そんな時でも失効や途中契約をすることなく、契約を有効に継続させられる2つの方法があります。
自動振替貸付
保険料の払込猶予期間を経過しても保険料の払込がない場合、保険会社は保険料を自動的に貸し付けてくれます。
それにより、契約者は急に保険料の効力を失うことはありません。
ただし貸付にも上限がありますし、返済ができなければ学資金や満期保険金等を受け取る際にそこから清算されて、本来もらえる金額よりも減ってしまうこともあります。
したがって一時的に保険料の都合がつかない場合に有効な手段です。
基準保険金の減額
一時的ではなく、毎月の保険料が負担になってしまったときは、基準保険金額の減額を検討してみましょう。
基準保険金額の定義は保険会社によって異なり、明治安田生命では基準保険金は1回の教育資金の受取額のこと。
この基準保険料金額を減額することで、保険料を軽減することができます。
つまり将来受け取れる金額は契約前より減ってはしまいますが、保険契約を継続できるので途中解約するよりもメリットはあるでしょう。
また基準保険金の減額分は解約扱いとなります。
したがって返戻金がある場合はその分の返戻金を受け取ることもできます。
それでもだめなら解約
上記で述べたように、途中解約にはデメリットを抱える方が多いです。
それでも途中解約をしたい場合は、途中解約は所定の申請書を提出すればいつでも可能です。
解約手続きの詳しい手続方法は明治安田生命のホームページをご覧になるか、問い合わせをしてみてください。
『つみたて学資』の取り扱い店舗について
明治安田生命の『つみたて学資』は、明治安田生命の営業所のみの取り扱い商品であり、保険の窓口や保険市場のような保険ショップでは取り扱いをしていません。
そして加入手続きは明治安田生命の営業の人と対面で行います。
つみたて学資に加入すると育児の悩みについて専門家に相談できる!(24時間妊娠育児相談サービス)
現在『つみたて学資』に加入すると、妊娠・育児について専門家に相談できるサービスを受けられるようになります。
しかも相談は24時間対応で電話代も無料!
子供の体調は変化しやすいので、突然の病気や怪我などをいつでも専門家に相談できるのは心強いですね。
また妊娠に関しての相談にも乗ってくれるので、妊娠中にちょっとした心配事を抱いたりマイナートラブルがあっても安心できるでしょう。
豪華賞品が当たる!?キャンペーン
現在明治安田生命では、「MYほけんページ」新規登録キャンペーンを行っています。
明治安田生命の個人保険や個人年金保険に加入し「MYほけんページ」を新規登録すると、抽選で豪華賞品が当たるというもの。
MYほけんページとは明治安田生命の保険加入者限定のサービスで、登録すると契約内容や給付金の受取額を確認できたり、住所変更といった手続きも簡単にできます。
MYほけんページ新規登録キャンペーンの期間は2019年4月1日~2020年3月31日まで。
保険に加入した人限定のキャンペーンですので、つみたて学資に加入したらぜひ応募してみましょう!
ちなみに保険会社の中には保険商品の資料請求をすると先着でプレゼントをもらえたり、商品が当たるキャンペーンに応募できたりするようですが、明治安田生命では現在そういった類のキャンペーン情報はありませんでした。
噂によると、保険を検討している人には営業の方の好意で家族の写真入りカレンダーを作ってくれることもあるとか…?
あくまで噂なので、なくてもガッカリしないでくださいね!
学資保険を検討する際の注意点
『つみたて学資』のような学資保険は別名”客寄せパンダ”商品とも言われています。
というのも、学資保険は保険会社としては赤字覚悟商品で、セールスマンにとってうまみがあまりありません。
そのため学資保険を皮切りに別の生命保険を勧められるケースも少なくないようです。
『つみたて学資』に限らず学資保険に入ろうと保険会社に連絡すると、他の生命保険商品をセット売りする勧誘がしつこい可能性もあるので気を付けてください。
他保険会社の学資保険と比較しよう
学資保険は明治安田生命以外でも多くの保険会社が販売しています。
そこで学資保険の中でも知名度が高い2社の商品と『つみたて学資』を比べてみましょう。
明治安田生命『つみたて学資』×ソニー生命『学資金準備スクエア』
ソニー生命の学資保険の『学資金準備スクエア』は学資保険の中でも相当な人気を誇る商品です。
プレママ向けの雑誌等でもよく取り上げられているのでご存知の方も多いでしょう。
『学資金準備スクエア』の一番の魅力は何と言っても返礼率の高さ。
『つみたて学資』と同様に途中解約をしない限り元本割れをする心配はありません。
また学資金の受け取りプランも3パターンと豊富で、保険料の払込期間も18年まで長く見積もることができます。
払込期間を長く設定すれば1回に払い込む保険料の負担も軽減できるでしょう。
このように家計に合わせて契約プランがオーダーメイドしやすいという点と保険料負担の軽減という点において、『学資金準備スクエア』は『つみたて学資』より優れているといえます。
ただし『学資金準備スクエア』は契約できる年齢範囲がやや狭め。
どのプランでも被保険者の契約可能な年齢が3歳までなので、すでに4歳を超えているお子様は契約ができません。
先に述べているように『つみたて学資』の年齢範囲も差ほど広い方とは言えませんが、少なくとも『学資金準備スクエア』よりは広範囲の人が契約の対象者に当てはまります。
ちなみにソニー生命は最近『学資金準備スクエア』の他に、外貨建て養老保険を活用した子供の学資金準備方法も提案しています。
参考記事⇒【ソニー生命学資保険】私に向いてるのは円建?米ドル建?『ソニー生命』教育資金貯蓄にお勧めの商品2つの特徴と詳細
明治安田生命『つみたて学資』×日本生命『ニッセイ学資保険』
『つみたて学資』と比較したとき、日本生命の学資保険『ニッセイ学資保険』の魅力は2点あります。
メリットの一つ目は、一回目の学資金が多い点。
『ニッセイ学資保険』の”こども祝金なし”プランと『つみたて学資』では、学資金等が支払われる時期が18歳からという点は一緒でなのですが、学資金の支払われる回数と金額が異なります。
『つみたて学資』では3回分の教育資金と満期保険金(計4回)はすべて同額が支払われます。
一方『ニッセイ学資保険』は18歳から22歳まで5回の学資年金が支払われ、そのうち最初の学資年金は、2回目以降の学資年金の倍額!
その後2回目の学資年金と同額が4回支払われます。
実は大学入学前は、大学費用の中でも受験費用や入学金、前期授業料の納金等で最も費用かかる時期。
そのときにまとまったお金を通常より多く受け取れると安心でしょう。
メリット二つ目は、最初に学資金を受け取れる時期が早いプランがあることです。
『ニッセイ学資保険』には”こども祝い金あり型”というプランがあり、最もお金のかかる大学資金の準備はもちろん、最短5歳10か月で一度祝い金として学資金を受け取ることができます。
それから11歳10か月、14歳10か月の時も同額が受け取れるので、それぞれ小学校・中学校・高校の入学費用に充てることができます。
子供の節目に合わせてコンスタントにお金を受け取りたい人には魅力的ですね。
もちろん『つみたて学資』にも『ニッセイ学資保険』より優れている点があります。
それはやはり返礼率の高さです!
『ニッセイ学資保険』はプランの仕組みは魅力的なものの、返礼率はあまり高いとは言えません。
学資保険に加入するメリットには”貯蓄と保障”の二本立てがあるものの、返礼率が100%前後だと、個人的に預貯金でコツコツ積み立てたときに将来貯まるお金と、『ニッセイ学資保険』に加入して将来学資年金として受け取る金額はあまり変わらないと考えます。
その点『つみたて学資』は繰り返しになりますが高返戻率なので、預貯金で大学資金を準備するよりも、小さくためてはるかに大きく資金を増やすことができます。
また『つみたて学資』には高額割引もありますので、教育資金等の受取総額が280万円以上の契約であればさらに返戻率に差がつくことでしょう。
参考記事⇒【ニッセイ学資保険】の2プランと4つの特徴を解説。年齢別シミュレーションで保険料と返戻率をチェックしよう!
まとめ
本記事では明治安田生命の『つみたて学資』に焦点を当て解説しましたが、本記事でも3社を取り上げたように、教育資金に備えた保険商品を提案している保険会社は実に多く、プランも特徴も様々です。
そして何に重きをおいて商品を選ぶかは、その人の考えや各家庭のライフプランによって異なります。
ぜひいろいろな学資保険を見てみて、ご自身にベストなプランを見つけてくださいね。

コメントを残す