公立中学校の授業料って0円なのに、学費は月4万円?『こんなところに教育費』公私別、中学3年間の費用と内訳

あなたの中学生の思い出は何ですか?

私は部活動です。

気楽な気持ちで入った文化部だったのに、気づいたら全国大会を目指すような熱血部で、毎日練習漬けの3年間でした。

『部活も受験勉強も、進路の悩みもない大人たちはいいなぁ』と、今の悩みから解放されて早く気楽な大人になりたいと思っていたような気がします。

しかし今振り返れば、中学生の私は守られていた分、ずっと気楽なものだったのかもしれません。

あの時の親の年齢の方が近くなり、守られる側から守る側になった今、親のありがたみと大変さが身に染みて分かります。

特に中学生は小学生の時よりもずっとお金がかかります。

私と同じように、『中学生っていったいいくらかかるの?』と不安を抱いているパパ・ママも多いのではないでしょうか。

今回は中学生が3年間でかかる費用について解説します。

もちろん個人差や各家庭の生活水準でも変わってきますが、おおよその目安がわかってれば、小学校から中学校へのステップアップを目前に控えた時でも慌てなくて済みますね。

また、記事では公立中学校と私立中学校がそれぞれでかかる学習費を各中学校に分けて解説しています。

私立中学校への進路を検討している小学生のお子さまをお持ちのパパ・ママも、ぜひ参考にしてみてください。

中学生の生活費はいくら?

実は中学生って何かとお金がかかります。

体が成長している分、費用が倍になったり、それまで必要なかった費用がかかるようになったり。

中学生になると具体的にどういったことにお金が必要になるかを見てみましょう。

食費

まずはなんといっても食費です。

それもそのはず、ただでさえ成長期なのに、加えて部活動などで動き回る中学生はエネルギーも沢山消費するので、食事量が尋常ではありません。

1日5回以上食事を摂る子もいます。

ある政府の統計でも、中学生の部門で子育て費用ランキングのダントツ1位は食費でした。

金額は年間36万円、月にして3万円です。

払えない金額ではなさそうですが、外食や塾のためにコンビニ弁当等の購入頻度が多くなると当然食費が増えますね。

それなので、食費には余裕を持って考えておくと良いでしょう。

衣類・服飾雑貨費

普段は制服があるので私服を着る機会は少ないですが、体が大きくなると、着るもののサイズと金額が上がります。

特に女子中学生はおしゃれに興味を持つ子も増えるので、服だけでなくアクセサリーを買ったりと、一人当たりの単価が高くなります。

こういったことにより、中学生の年間衣類・服飾雑貨費は約8万円。

それでも月計算でいえば7,000円行かないくらいですので、下着類なども含めると妥当といえるでしょうか。

レジャー・旅行費

中学生になると友達と遊んだり部活や塾などがあって、なかなか親と行動する機会が少なくなってきます。

そのため、小学生までのように親子でレジャーを楽しむ回数は減りますが、旅行に出かけようとすると、しっかり大人1人分の金額がかかります。

レジャーの種類や旅行の場所・回数にもよりますが、大体年間15万円くらいはかかるようです。

おこづかい

友達と遊んだり、好きなものを買ったりするのに必要なお小遣い。

ある調査によると、2017年度の中学生の平均お小遣い金額は月々2,514円だそうです。

個人的には意外と少ないなと感じたのですが、皆さんの家庭ではいかがでしょうか?

しかし一日の大半を学校で過ごし、休みの日も部活や塾で忙しい子供たちにとって、お金を使う機会が意外とないかもしれません。

通信費

現代では中学生のうちからスマホなどの通信機器を持っている子が多くなりましたね。

大手キャリアの料金だと月々3,000円~7,000円くらいはします。

月々5,000円として年間6万円。

負担の大きいところですが、実は生活費の中で一番、工夫次第で金額を抑えられるものでもあります。

最近は格安ケイタイなども普及しましたし、大手キャリアも負けじと家族割などの対策を打ち出していますね。

これを機に、お子さんのケイタイ料金だけでなく家族で料金を見直してみましょう。

公立中学校・私立中学校それぞれの学習費っていくら?

ここまでは、おもに日常にかかわる費用について説明しました。

しかし上記で述べたものには、まだ学校関係の費用や塾代、習い事の月謝などが含まれていません。

中学生の支出の本命はやはり学習費ですよね。

それでは、学校活動にかかわる費用はどのくらいかかるのか、公立中学校と私立中学校へ進学した場合に分けて一緒に考えましょう。

その前にまず、学習費についての範囲を説明します。

実は学習費は2つの区分に分けることができます。

1つは学校教育費。

名前の通り、学校内でかかるお金のことです。

授業料、修学旅行費をはじめ、部活にかかる費用もこの中に入ります。

また、同じ区分の通学用品費には制服、鞄のほかに、通学で必要であれば自転車の購入費も学校教育費に含まれるんですよ。

結構幅広いですよね。

学習費のもう一つは学校外活動費といいます。

これはさらに捉える範囲が広くなり、学習を目的とした行動であれば、塾代はもちろん、旅行でも習い事でも学校外活動費にあたります。

これらを踏まえて、さっそく各中学校の学習費をみてみましょう。

公立中学校

最初に公立中学校での費用について説明します。

学校教育費

文部科学省の調査によると、公立中学校の学校教育費にかかる金額は、2018年で約18万円(給食費含む)という結果でした。

月額で15,000円です。

しかし授業料が0円の公立中学校で、18万円も何にかかっているのでしょうか?

上の円グラフを見ると、学校給食費のあとに通学関係費、教科外活動費が続いていますね。

教科外活動とは各教科以外の学級活動のことを言い、その中には部活動も入ります。

この割合が大きいということは、学校教育費は部活の影響が大きいということも言い換えられます。

部活費は、選ぶ部活によって費用が全然違います。

例えば運動部であれば、ユニフォームや用具の準備の他に遠征費が必要ですし、吹奏楽部に入ったら楽器を購入するかもしれません。

一方個人では費用が全く掛からない部活も。

つまり年間18万円という数字も部活次第で変わり、ひいては日々の生活費にも影響してくるでしょう。

また違う見方をすれば、公立中学生はそれだけ部活動に力を入れているとも言えますね。

学校外活動費

先に、学校外活動費には塾代や学習を目的とした外出にかかる費用が含まれると説明しました。

ではその学校外活動に公立中学生が充てる費用はというと、約30万円だそうです。

実はこの金額、幼稚園から高校までの修学区分のうち、公立の学校外活動費で一番高いんです!

その主な理由は、塾代が高いから。

1年生は10万円だった金額も1年ごとに金額が上がり、3年間の平均で20万円くらいになります。

 

上記のグラフから、特に中学3年生はいよいよ迫る高校受験に向けてぐっと費用が必要になりますので、その時に備えて少しずつ準備をしておきましょう。

また、塾代の他に、参考書や過去問題集といった学習教材を購入することも。

市場調査によると、学習参考書の市場は少子化の昨今に関わらず売り上げを伸ばしているそうで、今後も市場の拡大が期待できるといいます。

例えば、2017年度に文響社が発売した小学生向けのドリル「うんこ漢字ドリル」シリーズは小学生の全学年で大ベストセラーになりました。

また学研プラスからは、初音ミクと学習参考書がコラボした「MUSIC STUDY  PROJECT ボカロで覚える中学歴史」「MUSIC STUDY  PROJECT ボカロで覚える中学理科」を発売。

発売後1ヶ月で累計10万部を突破する大ヒットに。

こうした学習参考書市場の盛り上がりはこどもの家庭内学習時間を増やし、こどもとの時間を増やせるのみでなく、高額な学習塾費のコストカットにつながるかもしれません。

さて、ここまでのことを踏まえ公立中学校の総学習費を表してみると、

公立中学校
1年間 学校教育費 18万円
学校外活動費 30万円
合計 48万円
3年間の合計 144万円
毎月の費用 4万円

部活動や学校外活動費にかける金額によっても多少の差はありますが、月4万円くらいあれば、部活や塾といった活動も含めて十分な教育環境を整えてあげられそうです。

私立中学校

公立中学校に続いて私立中学校での学習費について説明します。

私立中学校は中高一貫が主流ですが、そういったことは学習費に影響してくるのでしょうか?

そして公立中学校との違いは?

こういったことにも注目してみましょう。

学校教育費

私立中学校は公立中学校と異なり授業料がかかります。

その分音楽科といった学科へ進学し、学校で専門的な知識や技能を学べる魅力もあります。

また、私立中学校には受験をして入学しますよね。

その入学検定料、入学金、施設設備資金といった学校への納付金がかかります。

実は私立中学校の学校教育費の70%近くがこの2つなんです!

円グラフにすると明白ですね。

その2つに続いて3番目に通学関係費とあり、これを学生服などの準備費用と考えると、入学1年目にかかる費用は相当であると覚悟しておいた方がよさそうです。

また私立中学校は公立中学校と違い遠方にある場合が多いので、バスや電車で通学する可能性が。

そういった学校までの交通費も必要になります。

学校外活動費

小学生という幼いうちから一生懸命勉強し中学受験をする理由の1つには、”中高一貫”があります。

その背景には、短いスパンで高校受験・大学受験を準備するよりも、6年間たっぷり使って大学受験に備えさせてあげたいという親心が含まれているよう。

そのため無事入学できれば高校受験に備えての準備はしなくてよくなるので、大変だった塾通いも一時ブレークタイム…

と思いきや、全然ブレークしてない!

補修学習費とは学習塾費と家庭教師費、家庭内学習費を総称したものをいいます。

その中でも特に学習塾費にかける費用は相変わらず高く、学年が上がる毎に減額するものの平均で年間14万円にもなります。

月々1万円はかかりますので、安い金額とは言えないでしょう。

また補修学習費以外の学校外活動費の中で、私立中学生は芸術文化活動への支出が高いよう。

ピアノ,舞踊といった芸術分野を習うために支出する経費や、芸術鑑賞、楽器演奏などがこれに値するのですが、年間平均4万円が芸術文化活動費として支出されています。

私立小学校でも同じ傾向がみられることから、習い事の継続やグレードアップが背景にあると考えられます。

また、専門的な分野を中学校で学んでいる場合は、勉強も兼ねた鑑賞費に投資している場合も。

こういった学校外活動費をまとめると、年間平均32万円が支出されているとされます。

それでは改めて私立中学生の総学習費を見てみましょう。

私立中学校
1年間 学校教育費 101万円
学校外活動費 32万円
合計 133万円
3年間の合計 399万円
毎月の費用 11万1000円

学校教育費と合わせると目が飛び出しそうな金額です。

こどもの希望をできるだけ叶えてあげられたら本望ですが、生活ができなくなっては本末転倒です。

少しでも余裕をもって生活をするためにも、学校外活動費や生活費のやりくりで工夫が必要かもしれません。

公立中学校と私立中学校の学習費はどれくらい違う?

これまで公立中学校と私立中学校で表した学習費の表を1つにまとめて比較してみます。

公立中学校 私立中学校
1年間 学校教育費 18万円 101万円
学校外活動費 30万円 32万円
合計 48万円 133万円
在学期間合計 144万円 399万円
毎月の費用 4万円 11万1000円

こうして並べてみると、毎月の費用が倍以上違うことがわかります。

それらは学校教育費が影響しており、支出する費用にも面白いほど差が出ました。

一方で学校外活動費や学校給食費には差が見られないことも。

ただしこれはあくまで学習費に関する比較であり、生活費は含んでいません。

上記の生活費を参考にすると、それぞれの学習費に4~5万円はプラスになると考えられます。

公立中学校では8~9万円、私立中学校では15~16万円くらいでしょう。

しかしこれは家庭の収入等によって生活水準も異なり、周りにいる人達の環境に影響されることも。

例えば私立中学校に通う人々は、それだけの資金がある人たちが集まります。

すると、自然と食費や衣類装飾品といった学習費以外にかける金額も上がると想像できますね。

逆に公立中学校に通っているこどもたちの周りはあまりお金を使わない人が多い可能性も。

そういった環境背景を含めて考えると、今目で見えている以上に差が開いているかもしれません。

まとめ

公立中学校と私立中学校では、選ぶ進路によって支出の差が顕著にあらわれました。

そして公私どちらにせよ子供1人を育てる費用は大きいこともお分かりいただけたのではないでしょうか。

しかし中学3年間の目安がわかった今なら、いざ突然お金が必要になった時でも『想定の範囲内だな』と構えていられるはずです。

ぜひ今回の記事をご参考に、家族にとって最適なプランをぜひご家族で話し合ってみてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です